宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 4/28 09:35 太陽風の磁場が強まっていますが、磁気圏は静かです。
2004/ 4/29 06:41 コロナホールのため太陽風の速度が550km/秒に上昇しています。
2004/ 4/30 10:35 磁気圏は静穏ですが、太陽風速度は500km/秒とやや高めです。
2004/ 5/ 1 06:57 太陽風の磁場が強まっています。オーロラ活動が活発になる可能性があります。
2004/ 5/ 2 08:01 太陽風の磁場が強く、南向き成分が不安定です。
最新のニュース

2004/ 5/ 3 06:35 更新
601黒点群が活発です。これからコロナホールによって太陽風の速度が上昇するでしょう。

担当 篠原

太陽黒点601群のフレア(太陽爆発)活動が活発です。
昨日のニュース以降もC5、C8クラスを含む小規模のフレアを数多く発生させています。
X線画像のムービーを見て頂くと、601群が連続的に活動している様子がよく分かります。
特に、2日12時と20時(世界時3時と11時)に発生したフレアでは
CME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性があります。
今後SOHO衛星のLASCO C3画像などで確認が必要ですが、
発生していた場合、5日くらいに衝撃波がやって来ると考えられます。

太陽風は370km/秒と速度がとても遅くなっています(ACEデータの黄色線)。
磁場強度(白線)も10nTから下がり始めています。
こちらはこれからコロナホールによる高速風の到来が予想されます。
速度の増加に伴って、太陽風磁場の南向き成分(赤線のマイナス成分)が卓越する様になると、
オーロラ活動が活発になり、磁気嵐が発達する可能性があります。

コロナホールの東西の広がりから、高速風は1週間程度続くと思われます。
(SOHO EIT284画像のやや暗く見えている領域がコロナホールです)
期間の後半では、放射線帯電子の増加も予想されます。
衛星の運用では注意が必要になってくるかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。