宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 4/ 3 10:00 太陽風は低速で、磁気圏はたいへん穏やかです。フレア活動も穏やかです。
2004/ 4/ 4 06:46 3日23時に衝撃波が地球に到達しました。オーロラが活発化し、弱い磁気嵐の状態になっています。
2004/ 4/ 5 10:51 太陽風速度は400km/秒に低下し、磁気圏は静かになっています。
2004/ 4/ 6 10:48 オーロラ活動が昨夜から活発になっています。また、太陽風速度の上昇が始まっています。
2004/ 4/ 7 10:45 高速太陽風が続いています。中規模フレアが発生し、full halo CMEが観測されています
最新のニュース

2004/ 4/ 8 10:35 更新
今夜から明日にかけて衝撃波の到来が予想されます。磁気嵐が発生する可能性があります。

担当 篠原

6日22時(世界時6日13時)に発生した中規模フレアにともなって太陽ガスのかたまりが放出され、
高速で地球方向に移動しています(再掲載ですが、1枚目の図を参照)。
今夜から明日にかけてこの高速ガスによる衝撃波の到来があるでしょう。
続いてオーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発生する事が予想されます。

ACE衛星の観測によると、高速太陽風はやや落ち着いて、
速度450〜500km/秒に下がっています(ACEデータの黄色線)。
オーロラ活動も見られていますが(AE指数)、比較的穏やかです。

SOHO EIT284の太陽画像を見ると、
今回の高速風の発生源であるコロナホールは、東西(左右)に細長く伸びた形をしていたのですが、
これから後半の東側(左側)の領域が地球へ影響を及ぼす位置に来ます。
再び太陽風の速度の上昇が見られるかもしれません。
上記の衝撃波とともにしばらく注意が必要です。

SOHOの太陽黒点の画像が久しぶりに得られています。
太陽の中心やや下に588黒点群が見えています。
一昨日の中規模フレアはここで発生しました。
それ以降目立ったフレア活動は見られていません。
588群によって小規模フレアが起きる可能性はある様です。



SOHO LASCO C3カメラによるfull halo CME
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。