宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
太陽黒点 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (CRL)
太陽X線 (GOES)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (CRL)
Dst予測 (CRL)
AE指数 (CRL)
Dst (京都大学)
CRL磁力計 (CRL)
シベリア磁場 (CRL)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (CRL)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/ 8 10:54 昨日は磁気圏擾乱が活発でした。太陽風速度はやや低下していますが、まだしばらく注意が必要です。
2004/ 1/ 9 12:35 太陽風速度の低下で磁気圏は静かになっています。中規模のフレアが今日も発生しています。
2004/ 1/10 07:00 太陽風の南向き磁場の強まりによってオーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/11 10:38 太陽風速度は550km/秒が続いています。小さな衝撃波が届いた様です。
2004/ 1/12 06:34 太陽風速度は一時的に700km/秒へ達しました。現在は550km/秒へ下がっています。
最新のニュース

2004/ 1/13 10:41 更新
太陽風磁場が南向き傾向のため、オーロラ活動が活発になっています。

担当 篠原

太陽風の速度(ACE衛星の黄色線)は徐々に低下し、450km/秒まで下がっています。
このまま静穏レベル(400km/秒程度)へ落ち着くと思われます。

一方、12日22時(世界時12日13時)頃から太陽風磁場の傾向が変わり、
南向き成分を大きく(-5nT程度)持つ様になりました(ACE衛星の赤線)。
この様子は現在も続いており、赤線はマイナス方向を取りながら大きく変化しています。
このため、オーロラ活動が活発になっています。
オーロラの活動度を示すAE指数を見ると、
12日22時(世界時12日13時)以降、500nT前後の変化が続いています。

高速太陽風が一段落付きましたので、今後の展望を考えることにします。
今日の図の1枚目に、SOHO EITカメラによる最新の太陽画像を掲載します。
太陽面中心からやや東寄り(左寄り)に南北(縦方向)に延びるコロナホール(暗くなっている領域)が見えています。
太陽は自転していますので、約27日周期で同じ面を地球へ向けることになります。
その1周期前にあたる、12月17日の太陽画像を2枚目に示します。
大変似た位置に似た形のコロナホールが広がっている事が分かります。
従って、これから10日間程度の太陽風の変化は、27日前を振り返る事で予想できそうです。

3枚目に過去の太陽風の速度変化を描いた図を示しています。
赤線が、27日前の太陽風速度の変化を示しています。
横軸は1目盛り2日刻みで、左から右へ向かって変化すると考えて下さい。
これを見ると、太陽風速度は3日後に300km/秒にまで下がります。
その後コロナホールの影響領域に入り、速度が上昇。600km/秒に達します。
高速風は3日ほど続きそうです。

コロナホールの位置や広がりは変化していますので、常に27日前と同じ変化をする訳ではありません。
ですが、今回は写真に見えるコロナホールの分布が大変似ていますので、
かなり似た速度変化を示すのではないでしょうか。



2004年1月13日の太陽画像(SOHO衛星EIT284カメラ)
(c) ESA & NASA


上の27日前、2003年12月17日の太陽画像(SOHO衛星EIT284カメラ)
(c) ESA & NASA


太陽風速度の27日間の変化
(c) CRL


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。