宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/ 4 10:51 昨日、一時的に太陽風が高速になりました。これから、更に大規模な高速風領域に入ると思われます。
2004/ 1/ 5 09:43 太陽風はやや高速で、オーロラを活発にしています。これから太陽風は更に速度が上昇すると思われます。
2004/ 1/ 6 10:34 太陽風の速度が上昇して600km/秒を超えています。更に速くなる可能性があります。
2004/ 1/ 7 12:00 太陽風の速度が急に700km/秒台へ上昇しています。
2004/ 1/ 8 10:54 昨日は磁気圏擾乱が活発でした。太陽風速度はやや低下していますが、まだしばらく注意が必要です。
最新のニュース

2004/ 1/ 9 12:35 更新
太陽風速度の低下で磁気圏は静かになっています。中規模のフレアが今日も発生しています。
2004/ 1/ 9 19:20 追加  太陽風磁場の南向きが強まっています。オーロラ活動が活発化している様です。

担当 篠原

9日10時(世界時9日1時)にM3.3の中規模フレア(太陽爆発)が発生しました。
発生領域は537黒点群で、太陽の東端(左側)からやや中心寄りにあります。
このフレアによって、CME(太陽ガスの放出現象)が発生していると思われます。
この537群は数日間連続してMクラスの中規模フレアを発生させています。
太陽の自転によって発生領域が地球側へ回りこんで来ていますので、
太陽風の衝撃波として地球に影響を及ぼす可能性が高まっています。
影響が見られるとすると11日頃になるでしょう。

太陽風の速度(ACEデータの黄色線)は500km/秒近くまで下がって来ました。
このためオーロラ活動は弱まっています(AE指数の図を参照)。
磁場強度(白線)は5nT程度ですが、今日に入って強く南を向く(赤線)時間帯がしばしば見られています。
このため、一時的に磁気圏内の活動度が上がる事もありそうです。

SOHO衛星の太陽画像に見られます様に、コロナホール(太陽表面のやや暗くなっている領域)が、
太陽中心から西寄り(右寄り)の位置に見えています。
ここからの吹き出しによる太陽風速度の上昇の可能性が残っています。
もう2日ほど注意が必要でしょう。

2004/ 1/ 9 19:20 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
9日14時(世界時9日5時)以降、太陽風の様子が変化しています。
太陽風の磁場が南向き成分を大きく持つ様になり(-5〜-10nT)、磁気圏内の擾乱が活発化しています。
AE指数では1000nTを越えるオーロラ活動も見られています。
太陽風磁場の擾乱傾向は弱まって来ているようですが、今後の展開はよく分かりません。



GOES衛星による太陽のX線画像
(c) NOAA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL




2004/ 1/ 9 19:20 追加

ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL





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