宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:25)
昨日、M1.1の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/30 --- ---
5/29 19:41 C9.3
16:11 M1.1
5/28 --- ---

黒点  5/30 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 325 +2.6
-2 h 307 -1.0
-4 h 310 +2.9
-6 h 296 +0.0
-8 h 293 -0.1
-10 h 293 +0.2
-12 h 293 +0.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 25 -/ -
-2 h 19 -/ -
-4 h 15 -/ -
-6 h 9 -/ -
-8 h 8 -/ -
-10 h 10 -/ -
-12 h 17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 3x10^1
5/30 0.8 2x10^2
5/29 0.7 2x10^2
5/28 0.7 1x10^2
5/27 0.7 2x10^2
5/26 0.7 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/ 5/25 12:28 太陽風は低速ですが、磁場が南寄りになって磁気圏の活動が少し高まりました。
2020/ 5/26 12:41 太陽に小さい黒点が見えています。低速の太陽風が続いています。
2020/ 5/27 11:42 低速の太陽風が続いています。太陽は無黒点です。
2020/ 5/28 12:21 低速の太陽風が続いています。太陽の向こう側でフレアが発生しました。
2020/ 5/29 14:02 太陽の北東端から活動的な領域が近づいています。太陽風は低速で安定しています。
最新のニュース

2020/ 5/30 10:25 更新
太陽の北東端でM1.1の中規模フレアが発生しました。Mフレアは2年7か月ぶりです。

担当 篠原

昨日のニュースの後も、太陽の北東端の領域の活動は続き、
夕方、29日16時(世界時29日7時)に、
M1.1の中規模フレアが発生しました。

Mクラスフレアの発生はかなり久しぶりで、
2017年10月20日(世界時)のM1.1 (偶然ですが、同じ規模でした)以来、
2年7か月ぶりのことです。

また、あと一歩という規模であれば、
ちょうど1年前の2019年5月6日に、
C9.9というMクラスぎりぎりのCクラスフレアが発生しています。

この領域では、直後の29日19時半(世界時29日10時半)にも
C9.3の小規模フレアが発生しています。
SDO衛星AIA131、171による、これらのフレアの動画を掲載します。

SDO衛星の磁場や可視光写真では、この領域が見え始めています。
今のところ、磁場の強まりと可視光写真では白斑が見えていますが、
黒点の様子は分かりません。

X線グラフを見ると、活動の高まりは一旦終息して、
全体の強度は下がっています。
この後、再び活動が高まるかどうか注目してください。


太陽風の速度は、300km/秒から290km/秒へ少し下がり、
現在は330km/秒へ少し上がっています。
小さい変化で、低速の風が続いています。

磁場強度は、3nTとやや弱い状態になっていましたが、
グラフの最後で8nTと少し強まっています。

磁場の南北成分は、0nT付近か北寄りの傾向です。
このため、磁気圏はとても穏やかで、
AE指数は、ほとんど変化のない状態です。

太陽風は穏やかな状態が続きそうです。



太陽の北東端で発生した、M1.1、C9.3のフレアの様子。SDO衛星AIA131、171。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Mフレアを起こした領域が、太陽の端から見え始めています。SDO衛星の磁場と可視光の写真。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。