宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)
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2018/ 7/ 8 14:04 更新 太陽の東端に活動的な領域が現れ始めています。太陽風はやや高速です。 担当 篠原 昨日C1.6のフレアを起こした領域は、太陽の東端に達した様で、 SDO衛星の磁場写真に磁場の強まりが見え始めています。 AIA193の写真でも、端の部分が更に明るくなっています。 黒点の様子はまだ分かりませんでした。 Cフレア以降のX線グラフは、 Bクラスの小さい変化が時々発生する程度です。 太陽風は、速度が500km/秒から450km/秒へ少し下がり、 やや高速の状態です。 磁場強度は、4〜5nTと平均的な値です。 磁場の南北成分は、0nT付近で小さく変化する程度です。 磁気圏は概ね静穏で、 AE指数に時々小さい変化が発生する程度です。 太陽風の速度の高まりは終わりに向かっているのかもしれません。 7月5日のニュースでお知らせした、 5日9時(世界時5日0時)頃に発生したフィラメント噴出について、 STEREO Ahead衛星のCOR1、COR2で CME(太陽ガスの放出現象)の飛び出す様子を見ることができました。 COR1(緑色)の動画では、 太陽の右に向かってかなり淡い光の筋としてガスが飛び出しています。 COR2(赤色)では、右と左にCMEが飛び出していますが、 右のCMEが5日のニュースのCME、 左のCMEは、6日のニュースでお知らせした太陽の向こう側のCMEです。 左側のCMEに追い越されている様に、CMEの勢いは遅い様です。 発生から3日が経過していることから、 地球へ向かっている場合は、 これから太陽風磁場の強まりが到来するかもしれません。 磁場が南向きに大きく振れると、磁気圏の活動を高めます。 明日にかけて注目してください。  5日に発生したフィラメント噴出によるCME。STEREO Ahead衛星COR1、COR2。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)  SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA)  SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA)  GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC  DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ：NOAA/SWPC、作図：宇宙天気ニュース  AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC   27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図：宇宙天気ニュース
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