宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:41)
今日、C3.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/29 04:21 C3.3
5/28 --- ---
5/27 --- ---

黒点  5/29 (NOAA)
磁場 フレア
2659 10 β C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:34 350 +6.9
-2 h 347 +11.7
-4 h 353 +11.0
-6 h 347 +11.1
-8 h 350 +9.9
-10 h 363 +5.1
-12 h 375 -2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
5/29 0.4 4x10^2
5/28 0.5 3x10^4
5/27 0.4 2x10^4
5/26 0.4 3x10^4
5/25 0.4 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 5/24 14:59 弱いCMEが発生しました。太陽風は500km/秒の高速風が続いています。
2017/ 5/25 13:36 高速の太陽風は終わり、磁気圏も穏やかです。
2017/ 5/26 12:18 太陽風は低速風になりました。磁気圏は静穏です。
2017/ 5/27 11:49 太陽風の速度は、300km/秒に下がっています。
2017/ 5/28 13:30 太陽風の磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなっています。
最新のニュース

2017/ 5/29 11:41 更新
太陽風磁場は強まっていますが、磁気圏は静かになっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

太陽風の乱れは現在も続き、
速度は350km/秒と低速になっていますが、
磁場強度は、まだ13nTに強まった状態です。

しかし、磁気圏活動のスイッチといえる磁場の南北成分は、
29日0時(世界時28日15時)に、南向きから北向きに切り替わっていて、
磁気圏活動は、29日3時(世界時28日18時)以降は低調になっています。

AE指数のグラフでは、28日19時(世界時28日10時)頃までは、
1000〜2000nTと激しい変化が続いていましたが、
その後、500nT前後に弱まり、
後半からはほとんど変化がなくなっています。


27日周期の図の太陽風磁場(IMF)のグラフを見ると、
強度を示す青線は、28日全体にわたって強まっていますが、
南北成分を示す赤線は、最初は南向き(マイナス)に強まりましたが、
次第に0nTに近づき、後半は北向き(プラス)に強まっています。
このため磁気圏の活動も、太陽風の乱れの最初に大きく乱れ、
後半からは静かになってしまったのです。


ニュージーランドに移動した高坂雄一さんより、
昨夜、現地28日夜(世界時28日午前)のオーロラの写真をいただきました。

撮影は、南島の中央部のテカポ湖とのことで、
18時半から見え始めていたそうです。
高坂さんによると、食事をしていると急に雁の群れが鳴き出し、
南を見ると白っぽいもやのようなものが出ていたので、
慌ててカメラをセットすると、ピンク色のオーロラだったそうです。
このまま午前3時頃に霧が発生するまで、ずっと出ていたそうです。

今回、ニュージーランドや日本は時間帯が悪く、
乱れが一番激しかった頃は、昼の時間帯にあたっていました。
現地18時半は、世界時6時半にあたるので、
AE指数を見ると、1500nTを超える激しい活動の
最後の高まりを捉えていたようです。

貴重な速報をどうもありがとうございます。


また、昨日の朝、28日8時(世界時27日23時)の撮影ですが、
南極の昭和基地の全天カメラによるオーロラの動画を紹介します。
昨日のニュースの時点では、
データが止まっていたので掲載できなかったのですが、
素晴らしい光景なので、1日遅れですが紹介します。
ファイルサイズをいつもより大きくしたので、
ダウンロードに時間がかかるかもしれません。


速報値ですが、Dst指数は -122nTまで発達する大きい磁気嵐になっています。
Dst指数が -120nTを超えるのは、2015年12月20〜21日以来で、
1年5か月ぶりです。

太陽風の乱れは、次第に弱まっていくでしょう。
磁場強度がゆっくりと下がり、
明日には普通の低速風に戻っているかもしれません。
南北成分の北寄りの傾向が変わらなければ、
磁気圏の活動は静かなままでしょう。


太陽では、西の端に近づいた2659黒点群で、
今朝、29日4時半(世界時28日19時半)に、
C3.3の小規模フレアが発生しています。

黒点群は、明日には見えなくなりそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、特に増加はしていません。




ニュージーランド南島のテカポ湖で、現地28日夜(世界時28日午前)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


ニュージーランド南島のテカポ湖で、現地28日夜(世界時28日午前)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


ニュージーランド南島のテカポ湖で、現地28日夜(世界時28日午前)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


昭和基地の全天カメラによる、世界時27日23時前後のオーロラの様子。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時5月28日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時5月29日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。