宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:47)
昨日、C1.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/29 --- ---
11/28 16:55 C1.4
11/27 --- ---

黒点 11/29 (NOAA)
磁場 フレア
2612 4 β ---
2613 3 β ---
2614 7 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 487 -0.8
-2 h 474 -0.1
-4 h 476 -0.1
-6 h 458 -0.6
-8 h 444 -1.3
-10 h 447 +0.5
-12 h 458 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
11/29 0.3 6x10^4
11/28 0.4 5x10^4
11/27 0.4 6x10^4
11/26 0.4 3x10^4
11/25 0.4 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/11/24 12:27 高速の太陽風は一旦終わり、平均的な速度に戻っています。
2016/11/25 14:07 太陽風の速度は700km/秒に高まり、磁気圏の活動も強まっています。
2016/11/26 11:54 600km/秒台後半の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
2016/11/27 13:05 太陽風は650km/秒の高速風が続いています。磁気圏の活動は次第に弱まっています。
2016/11/28 14:10 太陽風の速度は520km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいているようです。
最新のニュース

2016/11/29 13:47 更新
高速太陽風は終わりに近づいています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランド・ダニーデンの中村太一さんより、
今回の高速太陽風の速度が700km/秒に達した頃、
先週の金曜日の夜に撮影されたオーロラの写真をいただきました。

夏を迎えている南半球のダニーデンは、
南緯46度近くにあるため(日本だと稚内くらいです)、
夜がずいぶん短くなっているようです。
その短い時間に、オーロラの光が2回強くなるのが観測できたとのことです。

中村さんによると、
1枚目の写真は、一部に夕日の影響も残っているそうです。
ただし、天の川も写っていて、あくまで天体写真レベルでの影響です。

2枚の写真の頃、太陽風の速度は700km/秒に高まり、
AE指数は1000nTに達する活発な変化をしていました。

しかし、太陽風磁場の南北成分は、あまり大きく振れなかったので、
速度はかなり高まったものの、
AE指数の変化はほどほどだったように思います。

中村さんもこのことを指して、
オーロラは予想よりは小さかったと感じたそうです。

とても参考になる貴重な写真を、どうもありがとうございます。



現在の太陽風は、
昨夜にかけて、速度が一旦450km/秒まで下がりましたが、
今朝になると盛り返して、再び500km/秒に近づいています。
しかし、これ以上高まることはなく、一時的な変化だと思います。

太陽風の磁場強度も、3nTくらいへ下がっていて、
高速風領域の終わりは近そうです。

AE指数は、800nTに達する中規模の変化もありますが、
全体としては、変化は小さくなっています。
太陽風が落ち着いてくると、
磁気圏もさらに穏やかになっていくでしょう。


太陽は、東側に2614黒点群が発生しています。
また、西の端(右端)で、C1.4の小さいフレアが発生しています。
小さいとは言っても、Cクラスに達するフレアは、
10月17日のC4.2以来で、40日ぶりの発生です。


放射線帯の高エネルギー電子は、
10,000を超えて高まった状態が続いています。




ニュージーランド南島ダニーデンで、現地25日23時12分(世界時25日10時12分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地26日1時25分(世界時25日12時25分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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