宇宙天気 2015/ 3/20

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by KNCT
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (10:05)

昨日、C7.6の小規模フレアが発生しています。

太陽風の速度が高くなっています。

磁気圏は静かです。

放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
3/20	---	---
3/19	17:10	C1.8
	10:18	C2.2
	07:55	C3.4
	07:23	C2.0
	03:30	C2.2
	02:56	C2.3
	01:03	C7.6
3/18	23:18	C1.4
	21:38	C3.8
	19:18	C5.5
	16:40	C9.3
	15:28	C3.9
	12:39	C6.1
	08:26	M1.0
	07:49	C2.6

黒点 3/20 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
2297	6	βγ	M1
2299	2	β	---
2302	8	βγ	C9
2303	2	α	---
2304	3	β	---

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
09:56	577	-1.8
-2 h	582	-0.3
-4 h	592	-4.1
-6 h	590	+1.3
-8 h	598	+1.8
-10 h	563	+2.7
-12 h	584	-3.2

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
10:30	-38	-/ -
-2 h	-36	-/ -
-4 h	-37	-/ -
-6 h	-36	-/ -
-8 h	-38	-/ -
-10 h	-48	-/ -
-12 h	-53	-/ -

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.1 →	3x10^4
3/20	0.2	4x10^4
3/19	0.4	5x10^4
3/18	0.4	9x10^2
3/17	5.0	3x10^1
3/16	8.4	7x10^1

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期 (swnews)

黒点・群・動画 (SDO)

X線5分・1分 (GOES)

X線写真・動画 (GOES)

SolarMonitor (TCD)

Latest Events (SolarSoft)

AIA193・動画 (SDO)

AIA304・動画 (SDO)

AIA131・動画 (SDO)

EIT195 (SOHO)

EIT284 (SOHO)

Canada (CSA)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの閲覧・全リスト): 2015/ 3/15 13:28　Cクラスのフレアの発生は続いています。太陽風は低速で穏やかです。; 2015/ 3/16 12:24　昨日のC9.1フレアに伴ってCMEが発生しています。Mフレアが2回起きています。; 2015/ 3/17 12:12　2297群のフレアは続いています。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。; 2015/ 3/18 11:09　CMEによる太陽風の乱れが到来し、磁気圏が激しく乱れています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。; 2015/ 3/19 11:53　太陽風は670km/秒の高速風になり、磁気圏の活動も続いています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。; 最新のニュース

2015/ 3/20 10:05　更新
500km/秒台後半の高速太陽風が続き、磁気圏も活動的です。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当　篠原

ニュージーランドの米戸実さんより、
激しい磁気嵐が始まった直後、
現地17〜18日の夜に撮影されたオーロラの写真をいただきました。

1枚目は、17日21時半(世界時17日8時半)に撮影されたもので、
太陽風の乱れが地球に達して4時間後、
磁気嵐が発達を始めた頃のオーロラです。
現地では、一緒に見ていた人たちも、
南の空を覆う火柱に歓声を上げていたそうです。

2〜4枚目は、18日の明け方の写真との事で、世界時17日16時頃でしょうか。
Dst指数は-100nTに達して、磁気嵐もどんどん発達している頃です。
この写真は、雲を避けるために海抜1000mの地点まで上がって撮影したそうです。
最後は雲に覆われたそうですが、小雪が舞う寒さだったそうです。

最後の写真には、南天を代表する星々の名前が書き込んであります。
日本では見られないこれらの星たちと、
低緯度域まで大きく広がった激しいオーロラの見事な共演です。

素晴らしいオーロラの写真をありがとうございます。

太陽風は高速の状態が続いています。
昨日の昼過ぎに600km/秒へ下がりましたが、
その後も高速状態を保ち、現在も580km/秒と高まったままです。
磁場強度も、5〜6nTと平均的な強度が続いています。

このため、磁場の南北成分の振れ幅も強さが保たれていて、
-5nTくらいの南向きが頻繁に発生しています。
速度が高まっているため、磁気圏の活動もかなり強まり、
AE指数は500nTを超えて、1500nTに達する変化も発生しています。
極域の空は、現在もにぎやかにオーロラが輝いている様です。

SDO衛星AIA193では、
南半球の中高緯度域に広がっていたコロナホールは、
次第に西の端に近づいています。
高速風の影響も次第に弱まって行くでしょう。

太陽は、フレアの発生が減って、穏やかになっています。
活発に活動していた、2297黒点群と2302群は西の端に近づき、
もうすぐ見えなくなります。

太陽の活動は、一旦穏やかになりそうです。

放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加して、
青線のGOES15、赤線のGOES13ともに、
10,000の線を越えています。

太陽風の高まりが続いているので、更に増加する可能性があります。