宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:39)
今日、C3.3の小規模フレアが発生しました。
また、X1.6の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/13 09:00 C2.3
04:59 C3.3
03:45 C2.5
9/12 18:32 C3.2
11:07 C9.5
06:00 M1.4
00:20 M2.1
9/11 23:27 C2.4
20:55 C2.0
12:35 C4.4
10:18 C3.7
01:47 X1.6

黒点  9/13 (NOAA)
磁場 フレア
2155 3 β ---
2157 53 βγ M1
2158 20 βγ X2
2163 2 β C2
2164 3 β ---
2165 4 β ---
2166 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:37 657 +16.0
-2 h 701 +17.3
-4 h 672 +1.1
-6 h 638 -1.6
-8 h 612 +21.8
-10 h 649 +1.6
-12 h 408 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -22 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -5 -/ -
-10 h -5 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.4 2x10^1
9/13 126.0 7x10^2
9/12 41.5 3x10^2
9/11 28.7 7x10^2
9/10 2.6 3x10^2
9/ 9 4.2 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 9/ 8 11:47 2157黒点群でCクラスのフレアが続いています。太陽風は低速に戻りました。
2014/ 9/ 9 12:12 M4.5の中規模フレアが発生しました。CMEも噴き出しています。
2014/ 9/10 12:07 昨日のCMEは地球へも向かっています。フィンランドのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/11 10:39 X1.6の大規模フレアが発生しました。CMEも地球方向に発生しています。
2014/ 9/12 11:34 今朝、CMEによる太陽風の乱れが到来しました。今夜くらいに次の乱れが到来しそうです。
最新のニュース

2014/ 9/13 11:39 更新
XフレアのCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も高まっています。

担当 篠原

昨夜、13日0時半(世界時12日15時半)に、
11日に発生したCMEによる太陽風の乱れがACE衛星に到達しました。
太陽風の速度は、400km/秒から700km/秒に上がり、
磁場強度も、10nTから30nT近くに強まっています。

昨日紹介したNOAA/SWPCの予報と
ほぼ一致するタイミングと速度での到来でした。

乱れは30分ほどかけて地球に到達し、
13日1時(世界時12日16時)少し前に
地上の磁場変化として観測されています。
茨城県にある地磁気観測所の磁場データを2枚目に掲載します。

グラフの中央で急に高まる変化が発生していますが、
強まった太陽風によって
磁気圏が急に押しつぶされた様子を示しています。
時間帯が違うので単純には比べられませんが、
昨日の変化よりも大きな増加になっています。
太陽風の乱れがより強かったためです。


磁気圏の活動度を決める、太陽風磁場の南北成分は、
初めは0nT付近で細かく変動して、次に北に向き、
2時間ほどして反転して南を向き、
また2時間ほどで北向きと何度も切り替わりましたが、
その後は安定して、北向きの15〜20nTで変化しています。

磁気圏の活動もこれに対応して、
AE指数は、擾乱到来後の13日2時(世界時12日17時)頃に
800nTくらいまで高まり、
次に、再び南を向いた13日7時(世界時12日22時)頃に
1200nTに達する大きな変化を記録しています。

この後半の高まりの頃に、
南極の昭和基地できれいなオーロラが観測されています。
1枚目に、1時間ほどの動画を掲載します。
緑色の光だけでなく、より上空の赤いオーロラも
とてもきれいに写っています。
特に、最初の暗い空からオーロラが全天に広がる様子は、
現地で見ていたらさぞ感動する光景だったろうと思います。

データを見ると、この1時間くらい前までは曇り空で、
その点でも幸運なオーロラ観測でした。


また、京都大学WDCのDst指数の速報値によると、
今回の擾乱により、-90nTくらいの低下(乱れは強まった)が発生し、
中規模の磁気嵐になっている様です。

現在の太陽風は、速度は700km/秒、磁場強度は30nTと、
高まった状態が続いていますが、
磁場が北向きに振れているため、磁気圏の活動は落ち着いています。
しかし、今後、磁場が再び南向きに切り替わり、
大きく振れるなどすると、磁気圏の活動も活発化するでしょう。

これは、CMEによる太陽風の変化としては、
よく見られる変化なので、
太陽風が強まっている間は注意が必要です。
明日になれば、次第に落ち着いてくるのではないでしょうか。


太陽は、昨日のニュースの頃に、
南西部(右下)の2157黒点群でC9.5と大きいフレアが発生し、
以降、C1からC3のフレアが8回ほど、
2157群、2158群、2161群で発生しています。

東端の新しい領域を含めて、
小さい活動はあちこちで起きている印象です。
規模の大きいフレアの発生は続くかもしれません。



南極の昭和基地で、世界時12日21時に観測された活発なオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れによる磁場の変化は、13日1時(世界時12日16時)少し前に日本でも観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


Dst指数(速報値)は -90nTまで下がり、中規模の磁気嵐になっています。Dst指数はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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