宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:32)
今日、C4.0の小規模フレアが発生しました。
また、M6.5の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/12 07:47 C4.0
4/11 21:41 C2.2
19:26 C6.2
19:08 C4.2
15:54 M6.5
08:30 C3.9
03:50 C4.2
02:57 C3.4
4/10 10:50 C1.8

黒点  4/12 (NOAA)
磁場 フレア
1711 2 α C1
1714 1 α ---
1718 24 βγ C3
1719 20 βγδ M7
1721 10 βγ C4
1722 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:26 473 +0.7
-2 h 466 +2.3
-4 h 468 +0.5
-6 h 469 +1.2
-8 h 468 +2.5
-10 h 469 +3.8
-12 h 455 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -1 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -7 -/ -
-6 h -1 -/ -
-8 h 1 -/ -
-10 h 4 -/ -
-12 h 2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 36 5x10^2
4/12 114 7x10^2
4/11 104 1x10^3
4/10 0 9x10^2
4/ 9 0 1x10^3
4/ 8 0 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 4/ 7 09:10 太陽風は低速の風が続いています。Cクラスフレアが続いています。
2013/ 4/ 8 12:36 太陽風は低速風が続いています。カナダで撮影されたオーロラとパンスターズ彗星をどうぞ。
2013/ 4/ 9 12:03 低速の太陽風が続いています。太陽ではC1〜2のフレアが発生しています。
2013/ 4/10 11:34 350km/秒の低速太陽風が続いています。太陽では小さなフレアが続いています。
2013/ 4/11 11:32 C3〜4の小規模フレアが3回発生しています。太陽風はやや低速で穏やかです。
最新のニュース

2013/ 4/12 12:32 更新
M6.5の中規模フレアが発生し、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ロシア・ムルマンスクの福島さんより、
4月10日にドミトリー・ラークさんが撮影したオーロラの写真が届きました。
オーロラ、街の明り、そして水面の反射と、
とても素敵な雰囲気の写真をどうもありがとうございます。

白夜の日々が近づいて、現在では22時頃まで空は明るいそうです。
いただいた写真も地平線に明るさが残っています。
星の位置から考えると、この明るい部分は北の方角の様で、
真夜中でも空にはこれだけの明るさが残っているということの様です。

福島さんからは、今期はこれが最後のオーロラになるかもしれないとのことです。
しかし、現在、昨日のフレアで発生したCMEが地球に向かっています。
最後の最後に大きなオーロラの嵐がムルマンスクの空を飾るかもしれません。


その太陽の大きな活動についてです。
昨日の午後、11日16時(世界時11日7時)に、太陽の中心近くの1719黒点群で、
M6.5と大きめのMクラスフレアが発生しました。
M6を超える規模のフレアは、5ヶ月前の11月13日のM6.0以来です。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星LASCO C3による動画を掲載します。
左側により濃く噴き出していますが、
太陽全体を包むようにガスが広がる、フル・ハロー型のCMEです。

この噴き出しによって強まった太陽風が2日後くらいに地球に到来しそうです。
明日13日の午後から明後日14日の午前中にかけて注目してください。
NOAAのシミュレーションでは、
14日5時(世界時13日20時)頃に、
600km/秒程度の高速風が到来すると予想しています。

太陽風の乱れによって強い磁場が運ばれてきて、
強い南向きの変化が発生すると、
速度の上昇と重なって、
激しいオーロラの活動や磁気嵐が発生する可能性があります。
太陽風擾乱到来後の変化に注目してください。


また、非常に高速の陽子が飛んでくる太陽放射線の増加も発生しています。
GOES衛星の観測では、昨夜のうちに100に達する変化が発生しています。
現在は既に減少が始まっていて、30ほどに下がっています。

SOHO衛星LASCO C3の動画を見ると、CMEが噴き出す頃から、
画面全体に白い筋がちらちら現れています。
これは、フレアに伴って太陽から飛び出してきた非常に高速の陽子が
衛星のカメラに飛び込んで発生している筋です。


太陽では、この他にも西の端でC6.2のフレアが発生したり、
C1〜4程度のフレアが数回発生しています。
この後も、Mクラスのフレアが発生するかもしれません。



太陽風は、昨日の夕方に400km/秒台を回復し、
以降、480km/秒とやや高速の風になっています。
27日周期の前周期の変化とだいたい同じタイミングで速度が上がりました。

磁場強度は、7nTに上がって、5nTに下がるくらいの小さな変化で、
前周期ほどははっきりとした強まりにはなりませんでした。

磁気圏は穏やかです。
AE指数はほとんど変化していません。


ところで、27日周期の図を見るととても面白いのですが、
今回のM6.5フレアとほぼ同じタイミングにあたる、
前周期3月15日にM1.1のフレアが発生しています。
(フレアの発生地点もだいたい同じです)

このフレアによるCMEが3月17日に到来して、
地球では激しい磁気圏擾乱が発生しました。
今回も同じような展開になるのかもしれません。
この図で前周期の様子と見比べながら今後の展開を想像すると面白そうです。



4月10日にロシア・ムルマンスクで、ドミトリー・ラーク氏により撮影されたオーロラ。
(c) 福島留美氏、ドミトリー・ラーク氏


SDO衛星AIA131カメラによる、M6.5フレアの様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C3カメラによる、太陽を囲む様に噴出するCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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