宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:36)
昨日、C1.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 4 --- ---
12/ 3 07:00 C1.7
12/ 2 --- ---

黒点 12/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1358 3 β ---
1361 11 β C1
1362 16 β ---
1363 29 βγ C1
1364 1 β ---
1365 7 β ---
1366 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:23 468 -0.8
-2 h 461 -2.4
-4 h 432 -2.8
-6 h 417 -0.6
-8 h 410 -2.9
-10 h 402 -1.8
-12 h 402 -2.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -26 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -26 -/ -
-10 h -28 -/ -
-12 h -27 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^2
12/ 4 0.3 6x10^2
12/ 3 0.3 4x10^2
12/ 2 0.4 8x10^1
12/ 1 0.6 6x10^1
11/30 0.8 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/11/29 09:43 CMEによる太陽風の乱れがやって来ました。オーロラの活動が少し高まっています。
2011/11/30 13:14 太陽風はやや高めの状態で、オーロラも時々発生しています。
2011/12/ 1 10:49 太陽風磁場が長時間南向きになり、磁気圏のオーロラ活動が強まりました。
2011/12/ 2 12:49 太陽の東西にCMEが噴出しています。太陽風はやや高速ですが、磁気圏の活動は小さくなっています。
2011/12/ 3 09:32 太陽風磁場がやや強まって、弱いオーロラが発生しています。太陽は穏やかです。
最新のニュース

2011/12/ 4 11:36 更新
太陽のフレア活動は穏やかです。小規模のオーロラ活動が続いています。

担当 篠原

太陽の活動は、比較的穏やかな状態が続いています。
太陽の可視光写真を見ると、
中央から少し南東(左下)の1363黒点群の発達が目立ちます。
しかし、フレアの活動はあまり見られず、
C1の小さな小規模フレアが数回発生した程度です。

黒点としての広がりに続いて、
1363黒点群はフレアの発生も増えるでしょうか。

太陽としては、西端の少し向こう側でフレアが発生して、
CMEが噴出しています。
その様子を3つの衛星の画像を繋げて紹介します。

STEREO Ahead衛星は、太陽を右横から見ています。
そのため、このフレアはほぼ正面で起きています。
1枚目の動画の緑色の写真で、太陽の中心やや上側で爆発現象が発生します。

これを地球側から見ると、太陽の右端になります。
SDO衛星AIA304の写真では、
太陽の右上端にコロナの激しい噴き上がりが見えています。

これによってCMEが太陽の右上方向に噴出しています。
最後はSOHO衛星のコロナグラフ、LASCO C2カメラの写真です。
SDOの写真からそのままつながる様に、激しく太陽のガスが噴き上がっています。

このCMEは、地球からは横方向に飛び出しているため影響はありません。
3つの衛星できれいに見ることができたので紹介しました。


太陽風は、コロナホールの影響が続いています。
速度は400km/秒が続きましたが、今朝から460km/秒とやや高速に戻っています。
磁場強度も、5〜7nTとやや強めの状態で、
特に南北成分がずっと弱い南向きになっています。

この影響で磁気圏も弱い活動状態が続き、
AE指数は200nTの弱い変化に、500nTの中規模の変化が度々発生して
ややにぎやかです。
極域ではある程度きれいなオーロラが見られたのではないでしょうか。

コロナホールの影響は、そろそろ終わりそうです。
明後日くらいから後は、穏やかな太陽風に戻るのではないかと思います。



太陽の西端で発生したフレアとそれに伴うCME噴出の様子を、3つの衛星画像より。
(c) STEREO (NASA)、SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。