宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:48)
今日、M3.9の中規模フレアが発生しました。
また、M1.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 2 09:33 M3.9
10/ 1 18:20 M1.3
17:49 C2.8
13:43 C4.1
03:43 M1.0
9/30 12:35 C7.7

黒点 10/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1302 16 βγδ C4
1305 14 βγ M4
1306 1 α ---
1307 4 β C3
1308 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:36 512 +1.3
-2 h 526 +1.3
-4 h 521 +1.1
-6 h 520 +0.9
-8 h 535 -3.5
-10 h 545 -0.5
-12 h 551 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -15 -39/ 9
-2 h -17 -35/ 6
-4 h -18 -31/ 13
-6 h -23 -19/ 15
-8 h -18 -12/ 3
-10 h -19 -16/ 9
-12 h -19 -17/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^2
10/ 2 0.5 1x10^3
10/ 1 0.8 3x10^3
9/30 1.1 1x10^3
9/29 4.5 9x10^2
9/28 6.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 9/27 11:29 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。激しいオーロラの活動が発生し、大きな磁気嵐になっています。
2011/ 9/28 11:44 太陽風の速度は下がり、擾乱は終わりつつあります。フレアも減少しています。
2011/ 9/29 08:05 高速の太陽風の太陽風が続き、オーロラも活発に発生しています。フレアの発生は弱まっている様です。
2011/ 9/30 10:09 太陽風は高速状態が続き、オーロラの激しい活動も起きました。
2011/10/ 1 14:15 太陽風の乱れによって、オーロラ活動が発生しました。太陽では中規模フレアが起きています。
最新のニュース

2011/10/ 2 12:48 更新
太陽でM3.9の中規模フレアが発生し、CMEも噴き出しているようです。太陽風は高速になり、オーロラの活動も続いています。

担当 篠原

カナダ・イエローナイフの大塚氏より、新しいオーロラ写真が届きました。
どうもありがとうございます。
紹介するのは、世界時9月28日05:10、世界時9月28日08:10、
世界時9月29日07:20、世界時9月29日07:25の4枚です。
早くお送り頂いたのに、記事の都合もあって掲載が遅れてしまい申し訳ありません。

どちらの日も、太陽風の速度は500km/秒台と高速で、
磁場の弱い南向きに影響されて、
AE指数500nTほどの中規模のオーロラ活動が発生した時の写真です。

AE指数の変化は、28日の方が大きかったのですが、
掲載の写真では、29日の方がよりきれいなオーロラが写っています。
グラフからだけでは分からない、局地的な現象でもあるオーロラの面白いところです。


太陽は、時間間隔を開けながら、フレアの活動が続いています。
昨夕の1日18時(世界時1日9時)にM1.2、
今日は、2日9時半(世界時2日0時半)にM3.9と中規模フレアが
1305黒点群で発生しています。

1305黒点群は、これらの前にもM1.0の中規模フレアを起こしており
(GOESのX線グラフの左から2つめのピーク)、
次第に活動の規模を高めています。

また、これらのフレアに伴ってCME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SDO AIA193の太陽コロナの動画を見て下さい。
太陽のちょうど中心部で、コロナのガスを噴き上げるような爆発が
何度も発生しているのが分かります。

また、STEREO Aheadのコロナグラフでは、地球のある左方向に向かって、
CMEの噴出が見えています。
1つめは緩やかに、2つめは激しく、そして3つめは飛び出しかけるところまで写っています。
今後、太陽風の乱れとして地球に影響を及ぼしそうです。

この他に、STEREO Aheadの動画では、
地球から見て裏側や横方向(STEREOにとっては正面)へ噴き出すCMEや、
太陽に接近していく小型彗星も写っていて、とてもにぎやかです。

1305黒点群の活動にはこの後も注目する必要があるでしょう。
また、太陽の東側からは、新しい活動領域もこれから現われそうです。


太陽風は、昨夕、1日18時(世界時1日9時)に速度が570km/秒に上がり、
現在まで500km/秒台の高速風が続いています。

AE指数は、500〜600nTの中規模の活動が数回発生しています。
(ずっと250nTほどの変化が現れていますが、
これはデータエラーの可能性があります)


コロナホールの影響は、今日くらいで終わりそうですが、
太陽の中心付近で毎日の様に発生しているCMEの影響が、
時間をおきながら次々と地球にやって来るでしょう。

今朝発生したCMEまで考えると、5日頃まで太陽風に影響が続くかもしれません。
オーロラの活動も含めて、注目してください。



YOSHI OTSUKA氏により、カナダ・イエローナイフで撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA


YOSHI OTSUKA氏により、カナダ・イエローナイフで撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA


YOSHI OTSUKA氏により、カナダ・イエローナイフで撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA


YOSHI OTSUKA氏により、カナダ・イエローナイフで撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA


SDO衛星AIA193による、中規模フレアの様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Aheadによる、CMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。