宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:03)
昨日、C3.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 9 --- ---
7/ 8 23:53 C2.3
22:18 C3.2
20:23 C2.8
18:38 C3.1
7/ 7 --- ---

黒点  7/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1243 3 β C1
1245 1 α ---
1246 3 β ---
1247 7 β C3
1248 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 347 -1.9
-2 h 347 -3.0
-4 h 344 +2.1
-6 h 350 -4.6
-8 h 335 -2.5
-10 h 346 +2.6
-12 h 356 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -21 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^1
7/ 9 0.4 3x10^3
7/ 8 0.4 2x10^3
7/ 7 0.4 1x10^3
7/ 6 0.3 7x10^2
7/ 5 0.3 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 7/ 4 11:12 穏やかな太陽風が続いています。磁場が北向きのため、磁気圏は静穏です。
2011/ 7/ 5 11:06 太陽風の磁場が南寄りになり、磁気圏の活動を強めています。太陽は静かです。
2011/ 7/ 6 12:40 太陽風は平均的な状態ですが、南向き磁場の影響で弱いオーロラ活動が続いています。
2011/ 7/ 7 09:32 太陽風の速度は低速気味になっています。太陽も静かです。
2011/ 7/ 8 10:18 最近の黒点数の変化を紹介します。太陽風は低速ですが、小さいオーロラ活動は発生しています。
最新のニュース

2011/ 7/ 9 13:03 更新
1247黒点群がフレア活動を起こしています。弱いCMEも発生し、地球へ向かっている様です。

担当 篠原

太陽の南半球中央付近に1247黒点群が現れ、活動を強めています。
昨夕、8日18時半(世界時8日9時半)から、深夜9日0時(世界時8日15時)にかけて、
C3.0、C2.8、C3.1、C2.3と、
ほとんど同じ規模の短時間型の小規模フレアを
連続的に4回発生させています。

とても印象的なX線のグラフになっています。
X線カメラの動画でも、チカチカと点滅する様に輝く様子が見えます。

更に、1247黒点群は、今朝9日10時(世界時9日1時)には、
B5と小規模ですが長時間型のフレアを起こしました。
これにより、地球方向にCME(太陽ガスの放出現象)が噴出しています。
STEREO Aheadの動画を掲載します。
4日後の13日頃に太陽風の乱れが到来するかもしれません。

1247黒点群の活動に、引き続き注目してください。


太陽風は、今朝より磁場強度が強まり始め、
5nTから現在は10nTに上がっています。
プラズマの密度も10個/cm^3に増えていて、
コロナホールの影響が始まっているのかもしれません。

太陽風の速度は変化なく、350km/秒と低速を保っています。
磁場強度の高まりに続いて、こちらも上昇を始めるのか、
変化は磁場強度だけになるのか、この後のACEのデータにも注意が必要です。


磁気圏のオーロラ活動は、これまでは小さな活動が見られる程度でしたが、
太陽風磁場が強まって、大きく南を向く変化が発生しているため、
この影響で中規模のオーロラ活動へ強まる可能性もあります。

磁場強度が強まっている間は、強く南向きに振れる可能性があるため、注意が必要です。


現在の太陽風の変化が、コロナホールに起因するものであれば、
これから4〜5日程度太陽風に変動が続く可能性があります。

また、13日頃には、今日のCMEの影響が重なって現れるかもしれません。



GOES-15衛星のX線カメラによる、連続的に4回発生したCクラスのフレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES-15衛星のX線カメラによる、1247黒点群で発生した長時間型のフレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO aheadによる地球方向に噴き出すCMEの様子。
(c) NASA 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。