宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2011/ 6/ 5 11:01 更新 太陽風の乱れが到来しました。強い磁場の変化を受けて、オーロラ活動が強まっています。 担当 篠原 CMEによる太陽風の乱れが地球に到達しました。 今日の早朝、5日5時(世界時4日20時)に、ACEのデータが急に変化しました。 太陽風の速度は、330km/秒から450km/秒に、磁場強度は5nTほどから20nTに、 プラズマの密度も、1個/cm^3を割っていたのですが、一気に20個/cm^3ほどに増えました。 乱れが地球に到達したのはこの1時間後、5日6時(世界時4日21時)頃のことです。 沖縄の磁場データに、急激な増加が観測されています。 太陽風によって磁気圏が急に圧縮されたことによる変化です。 (静穏レベルを示す青の横線は、大きくずれてしまったので参考にしないで下さい) その後、グラフは大きく下がっています。 磁気嵐が発生したことを示しています。 京都大学のDst指数を参照すると、変化の幅は100nT近くに達していて、 中規模の磁気嵐になっている様です。 今回の変動は、6月2日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)によって噴出したガスが、 地球へ達したのが原因です。 約3日で太陽から地球までやって来ました。 ACEのデータを見ると、 太陽風の速度は、その後500〜550km/秒にまで上がっています。 地球まで3日かかったということからも、 このくらいの速度上昇は妥当なところでしょう。 太陽風の磁場強度は、20nTと大きく強まっています。 それとともに、磁場の南北成分も大きく南北に変動しています。 この強い南向きの影響で、活発な磁気圏活動が始まっています。 AE指数では、5日6時(世界時4日21時)以降、変化が次第に大きくなり、 現在、800〜1000nTの中規模の変動が発生しています。 この様子を、南極の昭和基地の動画で紹介します。 空が曇っているのが残念ですが、 世界時4日22時半から、オーロラが急に活動を始めています。 太陽風の乱れは、2〜3日程度続くでしょう。 6月2日には、半日ほど遅れてもうひとつCMEが発生していました。 その乱れが、今日の午後くらいにやって来る可能性があります。 CMEの規模はとしてはより小さかったので、 あまり目立った変化にはならないかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の乱れを受けて大きく減少しています。 しかし、今後、再び大きく増加する可能性が高いです。 人工衛星の運用などでは、引き続き警戒が必要でしょう。 太陽は、Cクラスのフレアもなく穏やかです。 南半球の1226黒点群は、黒点の数が減り、衰えているようです。 南極の昭和基地の全天カメラ画像。雲越しですが、オーロラ活動の始まりが見えています。 (c) 国立極地研究所、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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