宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:24)
昨日、C2.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/30 --- ---
9/29 07:02 C2.0
9/28 18:37 C1.8

黒点  9/30 (NOAA)
磁場 フレア
1109 13 β ---
1110 7 β C2
1111 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 438 +1.6
-2 h 446 +1.7
-4 h 448 +0.1
-6 h 466 +1.0
-8 h 474 +2.5
-10 h 479 -1.4
-12 h 482 -2.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -13 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
9/30 0.4 2x10^2
9/29 0.3 3x10^2
9/28 0.4 5x10^2
9/27 0.4 6x10^2
9/26 0.5 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
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昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/25 11:30 高速の太陽風がやって来ました。速度は630km/秒へ上昇しています。
2010/ 9/26 08:00 高速太陽風は、終わりに近付いています。
2010/ 9/27 09:11 やや高速の太陽風(460km/秒)が続いています。1109黒点群は小さなフレアを起こしています。
2010/ 9/28 10:08 400km/秒台後半のやや高速の太陽風が続いています。昭和基地のオーロラの動画を掲載します。
2010/ 9/29 10:49 Cクラスの小規模フレアが発生しています。太陽風は、500km/秒台の高速風です。
最新のニュース

2010/ 9/30 10:24 更新
フィラメントの噴出が発生しました。太陽風の速度は下がり、現在は440km/秒です。

担当 篠原

昨日の夕方、29日17時(世界時29日8時)頃に、
太陽の北東部(左上側)でフィラメントの噴出現象が発生しました。
SDO AIA304による動画を掲載します。

動画では、フィラメントは黒い筋の様に見えています。
太陽の上空に浮かぶ、コロナの中としては温度の低いプラズマの帯です。
これが、急激に上空へ向かって飛び出していく様子が見られます。

この噴出によって、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しているのではないかと思うのですが、
STEREO Behindの画像では、はっきりとは分かりませんでした。
地球からは斜め方向でもあり、大きな影響はなさそうです。


太陽では、2つのCクラスフレアに続く活動は特になく、
1110黒点群のこれ以上の発達も見られませんでした。
一段落というところでしょうか。

そして、太陽の北半球の東端(左端)に、新しい黒点が出現しています。
1111黒点群と番号が付けられています。

この黒点番号は、10000を省略して下4桁のみ表記しています。
従って、この新しい黒点群の正確な番号は、11111黒点群です。
ちなみに、10000番の黒点が出現したのは、宇宙天気ニュースの始まる前、
2002年6月のことです。
例えば、こちらのページをご覧ください。


太陽風は、500km/秒台を割り、440km/秒と普通の速度に戻りつつあります。
コロナホールによる速度の高まり全体が、前周期よりも1日ほど早まっていた様です。

磁場の南北成分は、北寄りか、南を向いても振幅は小さく、
オーロラ活動は、AE指数で200〜300nTと小規模のものが発生した程度です。


この後の展開ですが、SOHO EIT195を見ると、
太陽の南半球側に小さなコロナホールがあります。
次は、ここからの影響が地球へやって来ると思われます。
27日周期の図で、9月6日から10日にかけて太陽風は小規模ですが高速風になっています。
この回帰です。
10月3日くらいに始まりそうです。



太陽の北東部で発生したフィラメントの噴出現象。SDO AIA304撮影。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。