宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:58)
今日、C3.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/15 05:30 C3.7
7/14 21:02 C1.5
7/13 19:42 C2.7

黒点  7/15 (NOAA)
磁場 フレア
1087 6 βγ C3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:47 453 -3.7
-2 h 436 -4.6
-4 h 422 -4.4
-6 h 361 -1.9
-8 h 367 +0.4
-10 h 358 +0.0
-12 h 368 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -26 20/ 28
-2 h -7 -5/ 21
-4 h -4 7/ 12
-6 h -4 -5/ 12
-8 h -4 -14/ 8
-10 h -5 -12/ 9
-12 h -7 -13/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^2
7/15 0.4 1x10^3
7/14 0.4 7x10^2
7/13 0.4 1x10^3
7/12 0.4 2x10^3
7/11 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
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Live!オーロラ (遊造)
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情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 7/10 06:19 Cクラスの小規模フレアが発生しています。太陽風は低速です。
2010/ 7/11 11:56 1087黒点群は、姿が大きくなっています。太陽風は、260km/sとかなり低速です。
2010/ 7/12 09:55 1087黒点群は、比較的穏やかです。太陽風は低速ですが、明日、高速風が到来しそうです。
2010/ 7/13 13:42 1087黒点群は、やや規模が強まっているようです。太陽風は340km/秒と低速のままです。
2010/ 7/14 11:59 C2.6の小規模フレアが発生しましたが、1087群は特に活発化していません。太陽風は低速風が続いています。
最新のニュース

2010/ 7/15 10:58 更新
小規模フレアが2回発生しました。太陽風の変動が始まり、弱い磁気嵐が発生しているようです。

担当 篠原

1087黒点群で、Cクラスの小規模フレアが2回発生しました。
14日21時(世界時14日12時)のC1.4と、15日6時(世界時14日21時)のC3.7です。
発生時間が長いので、弱いCME(太陽ガスの放出現象)を伴っているかもしれません。

1087黒点群は、黒点の面積としては小さくなっているのですが、
フレアの活動は活発化しています。

黒点の見え方としては弱まっているようなのですが、
今後の活動はどうなるでしょうか。
引き続き、注目してください。


太陽風は、今日の早朝にようやく変動が到来しました。
速度上昇は小幅ですが、かなり強い磁場変化を伴っています。

ACEの観測によると、15日4時(世界時14日19時)頃から、
太陽風の磁場強度が上昇を始め、最大20nTに及ぶ強まりとなりました。
南北成分も大きく変動して、-15nTを超えるかなり強い南向きが1時間ほど発生しています。

磁場強度の変化に遅れて、速度の上昇も始まり、
現在、450km/秒とやや高速の太陽風となっています。


27日周期の図を見て下さい。
前周期と比較すると、約3日遅れの到来となりました。
特徴的な変化として、前周期も、今周期も、
太陽風磁場のセクターが、2日ほどT(地球から太陽向き)になり、
その後、A(太陽から地球向き)に切り替わるとともに高速風がやって来るという変化をしています。

この変化は、4周期前の3月末頃から毎回繰り返しています。
今回、セクターのTへの切り替わりが2日近く遅れてやって来たので、
その後の変化がどうなるかと注目していたのですが、
今回も、Aへの切り替わりとともに高速風がやって来ました。
太陽風の大きな構造は変わらずに残っていたということでしょう。

ただし、コロナホールの位置と比べると、今回の高速風の到来はだいぶ遅れています。
従って、太陽風の変動はあまり大きくならないのではないかと思います。
現在、磁場強度は10nTとまだ強く、
速度が更に上昇する可能性はありますが、どうなるでしょうか。


磁気圏の活動は、太陽風の速度はそれほど高くないのですが、
磁場が-15nTを超える南向きを記録しているので、ある程度の規模の擾乱が発生しそうです。
現在のAE指数は、500nT程の変化が見られる程度で、それほど大きな活動にはなっていません。
Dst指数は、変化としては、-50nTほどの減少が見られています。
小さな磁気嵐にはなっている様です。

一方、国立極地研究所の南極昭和基地の全天カメラでは、
空全体が光るような写真が掲載されています。
かなり明るいオーロラが発生しているのでしょうか。
空の状態やカメラの特性など、写真の写り方には様々な要素があるので、
この写真だけでオーロラの程度を測ることはできませんが、興味深いところです。

この後の太陽風の変化、オーロラの活動に注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、この変動で大きく減少しつつあります。
減少の後、大きく増加を始める可能性があるので、明日以降のデータに注目してください。



南極昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所


SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。