宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 2 --- ---
3/ 1 --- ---
2/28 --- ---

黒点  3/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1051 3 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:59 401 +1.0
-2 h 388 -1.2
-4 h 395 +1.9
-6 h 381 +4.6
-8 h 335 +5.9
-10 h 351 -2.2
-12 h 338 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -6 -6/ 4
-2 h -2 -7/ 4
-4 h -1 -2/ 10
-6 h -1 3/ 7
-8 h -4 -6/ 8
-10 h -4 -7/ 7
-12 h -3 -2/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^0
3/ 2 0.4 2x10^1
3/ 1 0.8 2x10^1
2/28 0.6 2x10^1
2/27 0.6 2x10^1
2/26 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 2/25 10:03 1051黒点群が見えてきました。低速の太陽風が続き、概ね静穏です。
2010/ 2/26 12:39 300km/秒台後半の穏やかな太陽風が続いています。太陽の活動も静かです。
2010/ 2/27 10:49 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。太陽も静かな状態です。
2010/ 2/28 11:48 太陽風は低速で、穏やかです。2月は黒点がずっと出現していたことになりそうです。
2010/ 3/ 1 09:28 太陽風は低速です。これから高速風がやって来る可能性があります。
最新のニュース

2010/ 3/ 2 09:16 更新
太陽風の速度が400km/秒に上がっています。黒点群が2つ新しく出現しています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風磁場のセクターが再び切り替わりました。
前の記事で紹介したように、1日ほど間をおいての再反転となっています。
(セクターの様子は、27日周期の図を見てください。)

それとともに、太陽風の変化が始まっています。
磁場強度は4nTから10nTに強まり、速度は350km/秒から400km/秒に上昇しています。
ただし、上がり幅は小さく、速度は平均的なレベルに戻った程度です。
そして、磁場強度は既に5nTに下がっています。

この変化がコロナホールの影響の中心部なのか、それに先立つ変化なのか、
27日周期の図を見ると、前周期もだらだらと速度の変化などが見られていたので、
もうしばらく様子を見る必要がありそうです。
前周期の最高速度は、今日くらいに回帰するタイミングで起きています。


太陽風の磁場が強まりましたが、南北成分は比較的北寄りに推移していたようです。
このため、オーロラ活動は小さなものが発生した程度です。

現在は、速度は回復していますが、磁場強度が落ちてしまったので、
現状では、あまり活発なオーロラは期待できないようです。


太陽は、少しにぎやかになっています。
1052、1053と2つの黒点群が、中央から南西側に発生しました。

昨日の太陽は、1051黒点群1つだけと心もとない印象でしたが、
それを追いかけるようにすぐ次の黒点群が発生しました。
太陽活動が高まっていることを感じます。

昨日の可視光写真で指摘した中央部の黒い点は、エラーデータの様です。
今日も同じ場所に止まっています。
うっかり黒点に見間違えないように、気をつけてください。

X線のグラフを見ると、つい先ほど、Bクラスの小さなフレアが発生したようです。
発生したのは、東端に見えている領域です。
実際には、もう少し大きな現象のようです。



SOHO EIT195による、太陽コロナ。2日4時(世界時1日19時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1051、1052、1053と3つの黒点群があります。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。