宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:43)
昨日、C1.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/18 --- ---
12/17 06:12 C1.4
12/16 21:22 C3.7
10:01 C5.4

黒点 12/17 (NOAA)
磁場 フレア
1035 20 βδ C5

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:11 406 +1.6
-2 h 409 +1.4
-4 h 410 +0.8
-6 h 361 +1.0
-8 h 360 +0.7
-10 h 380 +3.4
-12 h 379 +2.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -11 0/ 1
-2 h -11 0/ 5
-4 h -10 -1/ 16
-6 h -9 14/ 8
-8 h -10 7/ 4
-10 h -10 6/ 4
-12 h -12 6/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 -x10^-Inf
12/18 0.5 3x10^0
12/17 0.7 7x10^0
12/16 0.5 6x10^0
12/15 0.8 6x10^0
12/14 0.7 5x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/13 10:58 290km/秒と遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/12/14 13:33 太陽風磁場が1日にわたって南向きになりました。低速風のため、小規模のオーロラ活動が発生しています。
2009/12/15 08:37 太陽風磁場の大きな変動が続いています。1035黒点群が大きくなっています。
2009/12/16 13:33 1035群で、C5の小規模フレアが発生しました。低速の太陽風が続いています。
2009/12/17 09:33 1035黒点群は、小規模フレアを3回起こしています。CMEも発生しています。
最新のニュース

2009/12/18 08:43 更新
1035黒点群は大きな姿を見せています。フレア活動は落ち着いています。

担当 篠原

1035黒点群は、活動がやや落ち着いたようで、
昨日のニュース以降、目立ったフレアは起こしていません。
X線のデータでは、強度も次第に低下しています。

可視光写真を見ると、黒点は大きな2つのかたまりにまとまってきた様です。
今日は、磁場の写真も掲載しています。
白い部分が磁石のN極、黒い部分がS極です。
1035黒点群が見えるあたりに、白と黒がからむように分布しています。
2つの極性が複雑に入り組むほど、その黒点群は大きなエネルギーを持っていると考えられます。
NOAAのレポートによると、磁場分布の複雑さは減少しているそうで、
黒点群の勢力は、下がりつつあるのかもしれません。

規模の大きな状態は続いているので、引き続き中小規模のフレアに対する注意は必要です。


太陽風は、じわじわと速度が上がっています。
今日に入って400km/秒まで上がってきました。
コロナホールの影響が及び始めているのかもしれません。

磁場強度は、速度変化に関係して一時的に8nTくらいに上昇し、
現在は、5nT付近に戻っています。

磁気圏のオーロラ活動は、今のところ静穏です。
太陽風の磁場が、比較的北寄りに推移しているためではないかと思います。
この傾向が南寄りに変わると、磁場強度と速度が平均的なレベルにあるため、
オーロラ活動もやや強まりやすい状況にあると思います。
観望としては楽しみな展開です。


SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、東側(左側)の南北両方にコロナホールが見えてきました。
北半球は、新たに出現した領域の様ですし、
南半球は広さが前周期よりも拡大しているようです。
ここからの太陽風の影響も、大きくなっているかもしれません。



SOHO EIT195による太陽コロナ。18日2時半(世界時17日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1035黒点群が大きく見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽面の磁場分布。1035黒点群の磁場が大きく見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。