宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:31)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/25 --- ---
11/24 --- ---
11/23 --- ---

黒点 11/24 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
03:37 448 -0.7
-2 h 436 -4.3
-4 h 419 -1.9
-6 h 390 +0.8
-8 h 369 +1.3
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
04:29 - 22/ 20
-2 h - 19/ 29
-4 h -15 1/ 12
-6 h -9 2/ 10
-8 h -4 9/ 6
-10 h -9 8/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/25 0.7 1x10^1
11/24 0.7 1x10^1
11/23 0.8 9x10^0
11/22 0.7 1x10^1
11/21 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/20 08:32 300km/秒台前半の低速風が続いています。今後、コロナホールの影響が到来しそうです。
2009/11/21 12:59 太陽風の速度は、400km/秒台前半に上昇しました。磁気圏は比較的静穏です。
2009/11/22 14:55 太陽風は、500km/秒台前半の高速風になっています。コロナホールの影響でしょう。
2009/11/23 12:48 太陽風の速度が450km/秒へ下がっています。磁気圏は概ね静穏です。
2009/11/24 08:36 太陽風は300km/秒台中盤の低速風になりました。太陽は無黒点になっています。
最新のニュース

2009/11/25 08:31 更新
コロナホールの影響で、太陽風速度が450km/秒へ上昇し、オーロラ活動も発生しています。

担当 篠原

昨日の夕方、24日19時(世界時24日10時)頃から、太陽風に変化が始まりました。
磁場強度が5〜10nTレベルに強まり、
速度は、350km/秒からゆっくりと上昇を始め、今朝の段階で450km/秒に上がっています。
やや高速というレベルで、
太陽に見えていたコロナホールの影響が始まったのではないかと思います。

磁場の南北成分は、+5nTから-5nTくらいの幅で南北に大きく振れています。
このため、磁気圏のオーロラ活動が刺激を受け、活発化しています。
AE指数では、500nTを超えるくらいの中規模の変動が、昨夜より連続的に始まっています。


太陽風の磁場は、現在も5nTを超えるくらいで変化しています。
引き続き速度が上昇する可能性があるとともに、
磁場の南向きの影響で、活発なオーロラ活動の継続も期待されます。
今夜のアラスカのライブカメラ(Live! オーロラ)などに注目してみたいところです。


ただし、コロナホールの規模を考えると、太陽風の変動はそれほど長く続かないと思います。
明日くらいまででしょうか。
磁場強度が弱まり始めると、高速風領域も後半に入っていきます。

今回は、ここにCMEの影響が重なってやって来る可能性もあります。
こちらも今日あたりの注目点です。


太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。25日7時半(世界時24日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。