宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/31 --- ---
8/30 --- ---
8/29 --- ---

黒点  8/31 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:41 463 -1.3
-2 h 456 -0.1
-4 h 475 -1.9
-6 h 472 -3.0
-8 h 455 -1.9
-10 h 422 -8.5
-12 h 406 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -23 -/ -
-2 h -24 -/ -
-4 h -26 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -33 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
8/31 0.6 9x10^0
8/30 0.5 1x10^1
8/29 0.6 1x10^1
8/28 0.6 3x10^1
8/27 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 8/26 12:40 300km/s台中盤の穏やかな太陽風が続いています。太陽は、無黒点が続いています。
2009/ 8/27 07:38 とても小さな黒点が出現しているようです。太陽風は、300km/秒台後半の穏やかな状態が続いています。
2009/ 8/28 07:23 太陽は無黒点に戻っています。太陽風の速度は380km/秒で穏やかです。
2009/ 8/29 13:55 低速の穏やかな太陽風が続き、磁気圏も静かです。
2009/ 8/30 12:14 太陽風の速度は380km/秒とやや上がりましたが、穏やかな状態が続いています。太陽も無黒点のままです。
最新のニュース

2009/ 8/31 09:43 更新
太陽風がやや高速になっています。強い南向き磁場の影響で、オーロラ活動が強まりました。

担当 篠原

南半球に見えていた小さなコロナホールの影響がやって来た様です。
太陽風の速度は470km/秒くらいに上昇し、やや高速の状態になっています。

速度の変化は、昨夜、30日20時(世界時30日11時)頃に始まりました。
400km/秒から480km/秒に上がった程度なので、大きな変化ではありません。

しかし、速度の変化に先立って、磁場強度が10nTまで強まりました。
それに伴って、磁場の南北成分も大きく変動し、-10nTの強い南向きの変化が2度発生しています。
太陽風の速度はそれほど高くなかったのですが、磁場がこれだけ南を向くと影響は大きくなります。
AE指数では、1000nTを超える活発な活動が観測され、
その前後にも、600nTの中規模変動が続いています。

同じ変化はシベリア磁場データにも見えています。
昨夜はにぎやかなオーロラが見られたのではないでしょうか。


現在の磁場強度は、既に5nTレベルに落ち着いています。
今後は、中小規模のオーロラ活動が見られる程度ではないかと思われます。

また、コロナホールの規模を考えると、速度の高まりもそれほど続かないでしょう。
磁場強度がもう少し弱まれば、速度の低下も近いと思われます。

続いて、次のコロナホールの影響が、9月2〜3日頃にやって来るでしょう。
今日のSOHO EIT195では、北半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。
高速風の始まりは、コロナホールがここに届いて3日後くらいというのが目安です。


太陽は、今日も無黒点です。
いよいよ8月も終わります。
SIDCによる8月の黒点数の発表を待ちましょう。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。31日7時(世界時30日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。