宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/23 --- ---
8/22 --- ---
8/21 --- ---

黒点  8/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:37 492 +0.2
-2 h 515 +1.5
-4 h 495 +0.2
-6 h 518 +1.6
-8 h 514 +0.7
-10 h 518 +0.9
-12 h 503 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -11 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^1
8/23 0.6 1x10^2
8/22 0.6 7x10^1
8/21 0.6 4x10^1
8/20 0.7 1x10^1
8/19 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 8/18 08:30 太陽風の速度が330km/秒に上がっています。高速風が近づいている様です。
2009/ 8/19 09:25 太陽風は、速度350km/秒と低速状態が続いています。磁気圏はとても静かです。
2009/ 8/20 09:53 太陽風の磁場強度が10nTに強まり、磁気圏活動を高めています。また、速度が450km/秒に上がりました。
2009/ 8/21 15:03 500km/秒台の高速風がやって来ました。オーロラもやや活動的になりました。
2009/ 8/22 11:42 500km/秒付近の高速風が続いています。中規模のオーロラ活動も発生しています。
最新のニュース

2009/ 8/23 12:06 更新
太陽風の速度は500km/秒を保ち、高速状態が続いています。磁気圏は、概ね静穏です。

担当 篠原

太陽風は、昨日から現在まで速度500km/秒を保ち、高速状態が続いています。
27日周期の図によると、今周期、高速風領域は期間全体が1日半ほど遅れただけで、
規模は同じレベルを保っていたと言えます。

現在、磁場強度は3nTへ弱まっています。
従って、これから太陽風の速度は低下に向かうと思われます。
すると、明日には高速風領域を抜け出すのではないでしょうか。


磁気圏は概ね静穏です。
AE指数は、最初に500nTの中規模変動が見られますが、
以降は小さな変化が度々見られる程度です。

太陽風の速度は高い状態が続いていますが、
磁場強度が弱まり、更に、南北成分が北寄りになってしまったためでしょう。
今後は、速度も下がって行くと思われますので、
磁気圏も穏やかな状態が続くでしょう。


この高速風を抜け出すと、しばらく穏やかな太陽風が続きます。
次の速度の山は、27日周期の図にはまだ見えていませんが、
前周期8月6日の回帰で、9月2日頃と見込まれます。
10日ほど先のことです。

一方、STEREOの太陽コロナを見ると、
南半球側に前周期はそれほど目立たなかった
小さなコロナホールが見えています。

SOHO EIT195でも一部が見え始めています。
もう3日ほどすると、よく分かる様になるでしょう。
こちらの影響で、前周期はなかった速度の高まりが、
1週間後くらいにやって来るかもしれません。


太陽は無黒点です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日12時(世界時23日3時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。