宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/16 --- ---
6/15 --- ---
6/14 --- ---

黒点  6/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:48 303 +0.0
-2 h 304 +0.8
-4 h 307 +0.7
-6 h 305 -0.6
-8 h 301 +1.3
-10 h 299 +0.2
-12 h 302 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -14 9/ 16
-2 h -15 19/ 3
-4 h -15 16/ 4
-6 h -15 13/ 7
-8 h -15 17/ 2
-10 h -14 16/ 4
-12 h -15 15/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
6/16 0.5 1x10^1
6/15 0.7 1x10^1
6/14 0.6 1x10^1
6/13 0.6 1x10^1
6/12 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/11 13:30 300km/秒台の低速の太陽風が続いています。磁気圏も概ね静穏です。
2009/ 6/12 08:14 太陽風は300km/秒とかなり低速で、磁気圏もとても静かです。
2009/ 6/13 11:42 太陽風の速度は280km/秒に下がり、磁気圏もたいへん静かです。
2009/ 6/14 11:52 太陽風はかなり低速で、磁気圏も静穏です。太陽も無黒点のままです。
2009/ 6/15 08:54 太陽風は、速度300km/秒と低速で安定しています。低速の太陽風は、まだ当分続きそうです。
最新のニュース

2009/ 6/16 10:04 更新
300km/秒の遅い太陽風が続き、磁気圏も静穏です。太陽は無黒点が続いています。

担当 篠原

速度300km/秒の低速の太陽風が、安定して続いています。
磁場強度は5nTから2nTへ弱まっていて、
太陽風はとても穏やかです。

磁気圏活動も静穏で、
AE指数、シベリア磁場データともに、ほとんど変化はありません。


SOHO EIT195の太陽コロナは、全面にわたってぼんやりと光っているだけです。
高速風の発生源となるコロナホールは見られず、
穏やかな太陽風は今後も続くでしょう。


現在、太陽を囲む様に、STEREO Behind、SOHO、STEREO Aheadと、
3機の人工衛星が太陽コロナを監視しています。

この中でも、2機のSTEREO衛星は、
地球を中心にして、90度の広がりから太陽を観測しています。
この2つの衛星写真を合成することで、太陽コロナの地図が作成されています。
STEREO衛星のページを見て下さい。

今日の図を、2枚目に掲載します。
現在のSTEREO衛星からは、
太陽面の360度のうち、270度分を同時に見ることができます。
その結果が、この地図です。

この写真を見ても、太陽コロナには目立ったコロナホールはありません。
経度-120度の北半球側に、小さめのコロナホールが見えている程度です。
この様子では、穏やかな太陽風はまだまだ続きそうです。

このように、太陽の広い範囲を同時に見られると、
より高い精度で長期の予報をすることが可能になるのです。
STEREO衛星の位置は、更に広がって行くので、
やがて太陽全体が同時に分かる様になります。
そうなると、コロナホールや活動領域を、連続して監視できるようになるでしょう。

太陽が活発になってくれないと、面白さは半減なのですが、今後を楽しみにしています。


その太陽は、今日も無黒点で、静穏です。
昨日、EIT195で目立っていた明るい領域は、今日は弱まってしまいました。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。16日10時(世界時16日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


2機のSTEREO衛星による、太陽コロナの地図。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。