宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/16 --- ---
3/15 --- ---
3/14 --- ---

黒点  3/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:40 437 -0.9
-2 h 449 +1.9
-4 h 476 +0.4
-6 h - -
-8 h - -
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -17 -4/ 11
-2 h -19 5/ 6
-4 h -21 13/ 4
-6 h -24 14/ 5
-8 h -24 11/ 8
-10 h -24 10/ 5
-12 h -24 9/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
3/16 0.4 3x10^3
3/15 0.6 3x10^3
3/14 0.6 6x10^2
3/13 0.6 2x10^1
3/12 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/11 10:42 300km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。明後日頃から高速風になるでしょう。
2009/ 3/12 07:23 300km/秒台前半の低速太陽風が続いています。明日から高速風が始まりそうです。
2009/ 3/13 07:06 太陽風の磁場強度が20nTに強まっています。高速風の到来が近づいています。
2009/ 3/14 09:38 高速風が来ました。速度は550km/秒に上昇し、活発なオーロラ活動も続いています。
2009/ 3/15 11:34 高速太陽風はゆっくりと速度が下がっています(470km/秒)。太陽に新しい黒点が現れている様です。
最新のニュース

2009/ 3/16 09:47 更新
太陽風の速度は440km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。若田さんが3ヶ月の宇宙滞在へ出発しました。

担当 篠原

先ほど、宇宙飛行士の若田さんを乗せたスペースシャトル・ディスカバリーが
無事に宇宙へ打ち上げられました。
若田さんは、これから3ヶ月に渡って国際宇宙ステーションに滞在します。
日本人としては、初の長期宇宙滞在です。

国際宇宙ステーションが完成し、
これからは、日本人宇宙飛行士の長期滞在が日常的な姿となるでしょう。
宇宙飛行士の安全な宇宙生活を支える宇宙天気予報も、更に重要度が増しています。


今日の未明、16日4時(世界時15日19時)頃から、
ACE衛星のリアルタイムデータが戻って来ました。
ちょうど太陽風の速度が500km/秒を割るところで、
その後も速度は下がり続け、現在は440km/秒となっています。
高速風は終わり、太陽風の速度は通常レベルにもどりつつあります。

磁場強度は、3nTとやや弱めの状態です。


磁気圏活動は、AE指数を見ると、図の前半では500nTほどの小規模活動が続いています。
しかし、後半に入ると全くなくなっていて、
太陽風磁場が北寄りに変わったのではないかと思います。

太陽風が穏やかになって来たので、
磁気圏活動も今後は穏やかな状態が続くでしょう。


SOHO EIT195では、コロナホールが太陽の中心に達しつつあります。
27日前の写真と比較して下さい。
コロナホールの位置はほとんど変わりませんが、
広がりが少し増している様に思われます。
前周期のこの領域による太陽風の変化は、400km/秒台に留まり、
小さな規模でした(27日周期の図、2月22日〜24日)。
今回、500km/秒を超えるほどに強まるでしょうか。

到来は、20日、21日頃となるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、もう少し上昇していますが、
警戒レベルまでは達していません。

太陽写真は、昨日の朝のものです。
昨日のニュースの写真では、微かに黒点が見えたのですが、
その3時間後のこの写真では、もう見えなくなっています。



SOHOによる太陽の可視光写真。黒点は見えなくなりました。15日9時(世界時15日0時)
(c) SOHO, Unin. of Maryland


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/15 23:24 UT

2/16 23:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。