宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:13)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/17 --- ---
2/16 --- ---
2/15 --- ---

黒点  2/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:07 435 +0.9
-2 h 437 +0.2
-4 h 450 -0.4
-6 h 450 -0.3
-8 h 463 -1.1
-10 h 476 +0.2
-12 h 479 +1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -13 -6/ 3
-2 h -13 -4/ 6
-4 h -15 0/ 7
-6 h -14 5/ 9
-8 h -13 0/ 4
-10 h -14 -2/ 5
-12 h -13 -4/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
2/17 0.4 2x10^3
2/16 0.6 2x10^3
2/15 0.7 9x10^2
2/14 0.7 1x10^1
2/13 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/12 09:22 太陽風は300km/秒台前半と低速です。1012黒点群が出現したそうです。
2009/ 2/13 08:43 1012黒点群で、B4の小さなフレアが発生しました。太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響でオーロラ活動が起きています。
2009/ 2/14 09:46 黒点は消えてしまったようです。太陽風は低速で穏やかです。
2009/ 2/15 09:16 高速太陽風がやって来ました。速度は500km/秒台後半に上がっています。磁気圏活動も活発に発生しています。
2009/ 2/16 12:38 500km/秒台の高速風が続いています。太陽風の速度は低下に向かっています。
最新のニュース

2009/ 2/17 09:13 更新
太陽風の速度は下がり(420km/秒)、磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度はゆっくりと下がり続け、
昨日の520km/秒から、現在は、420km/秒まで下がりました。
地球は高速風領域を通り抜け、太陽風は通常の速度に戻っています。

27日周期の図を見て下さい。
高速風は、2月14日より2日半ほど続きました。
前周期(1月19-20日)の太陽風速度は、目立った変化がなかったことと比べると、
今周期は、期間は短いながらも立派な高速風になっています。

太陽風が落ち着いて、磁気圏も静穏になっています。
AE指数、シベリア磁場データには、小さな変化が見られる程度です。


太陽風は、このまま4日ほどは静かな状態が続きそうです。

今日は、SOHO EIT195の太陽コロナ写真を2枚掲載しています。
左が現在、右は27日前(太陽が同じ面を地球に向けていたとき)です。
左の写真には、太陽の中心の東寄り(左寄り)に、縦に細長いコロナホールがあります。
このコロナホールは、右の写真(前周期)にはありません。
この1周期の間に現れたものです。

4日後くらいに太陽風に影響が見られるかもしれません。
コロナホールの規模が小さいので、たいした変化にはならないでしょうが、
新しく現れたものなので、どのような太陽風になるか楽しみです。


今回の高速太陽風の影響で、
放射線帯の高エネルギー電子は、1000のレベルまで上昇しました。
しかし、これ以上上昇することはないでしょう。

太陽は無黒点が続き、静穏です。



SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありまえせん。17日7時半(世界時16日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/16 23:24 UT

1/20 23:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。