宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/17 --- ---
1/16 --- ---
1/15 --- ---

黒点  1/17 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:49 351 +1.4
-2 h 341 +2.2
-4 h 345 +0.2
-6 h 350 +1.0
-8 h 356 -0.5
-10 h 361 -2.4
-12 h 391 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -6 2/ 3
-2 h -8 5/ 2
-4 h -8 7/ 4
-6 h -9 3/ 5
-8 h -9 1/ 5
-10 h -9 3/ 7
-12 h -8 4/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
1/17 0.6 9x10^0
1/16 0.6 1x10^1
1/15 0.7 1x10^1
1/14 0.6 2x10^1
1/13 0.8 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 1/12 10:53 太陽風は320km/秒まで速度が下がり、かなり穏やかです。1010黒点群は、縮小しています。
2009/ 1/13 09:06 300km/秒台前半の低速の太陽風が続いています。1010黒点群は、間もなく消えそうです。
2009/ 1/14 09:06 300km/秒台前半の遅い太陽風が続いています。太陽は無黒点に戻りました。
2009/ 1/15 09:38 速度の遅い太陽風が続いています(340km/秒)。弱いCMEが発生しています。
2009/ 1/16 09:06 太陽風の速度が420km/秒に上がっています。磁気圏では、弱い活動が続いています。
最新のニュース

2009/ 1/17 10:04 更新
太陽風は340km/秒の低速になり、磁気圏も静穏です。明日以降、高速風領域に入るでしょう。

担当 篠原

太陽の東端に見えていた活動領域が、太陽のこちら側に回って来ました。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見て下さい。
東端(左端)の北半球側に明るい領域が見えています。

SOHOの可視光写真によると、ここに黒点はありませんでした。
白く光る、白斑が見えています。
磁場の分布は、新しい第24期の極性でした。

GOESのX線データは静穏で、太陽活動は穏やかなままでしょう。


昨日、400km/秒台に上がっていた太陽風の速度は、
昨日のニュース以降、低下に向かい、現在、350km/秒へ下がっています。
低速の穏やかな太陽風に戻りました。

磁場強度は4nT。
南北成分は、0nTを中心に変化する様になりました。

磁場の南寄りの傾向がなくなったため、磁気圏へのエネルギーの流入が弱まり、
磁気圏活動はとても静かになっています。
AE指数のグラフには、全く変化が見られません。


今日いっぱいは、穏やかな太陽風が続くでしょう。
明日か明後日くらいから、高速太陽風が始まると予想されます。
SOHO EIT195では、コロナホールが西半球(左側)の半分まで進行しており、
高速風の到来が近いことを告げています。

高速風の始まりには、太陽風磁場が強まって、
強い南向き磁場をもたらす可能性が高まります。
このタイミングで、強いオーロラ活動が発生することが多いので、
オーロラ観望を狙っている方は、これからのACEデータに注目して下さい。

27日周期の図の前周期のグラフ、12月22, 23日頃のIMF Bz, Btに、
その様子が見えています。
この変化の回帰の頃がチャンスです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。17日9時(世界時17日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。活動領域に白斑が見えます。17日7時半(世界時16日22時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。