宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:00)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 5 --- ---
1/ 4 --- ---
1/ 3 --- ---

黒点  1/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:51 438 -0.9
-2 h 449 -1.1
-4 h 444 +0.3
-6 h 443 -1.4
-8 h 456 -2.4
-10 h 455 -0.8
-12 h 459 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -16 9/ 2
-2 h -16 7/ 2
-4 h -17 8/ 5
-6 h -20 6/ 10
-8 h -17 1/ 4
-10 h -17 7/ 7
-12 h -16 0/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
1/ 5 0.5 4x10^2
1/ 4 0.7 3x10^2
1/ 3 0.6 2x10^2
1/ 2 0.6 6x10^1
1/ 1 0.5 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/31 11:04 高速太陽風が始まりそうです。新年にかけて、オーロラ活動の活発化が期待できます。
2009/ 1/ 1 12:06 太陽風は500km/秒台の高速風になっています。年越しのオーロラ活動も発生しています。
2009/ 1/ 2 12:18 太陽風の速度は、400km/秒近くにまで下がり、高速風は一旦終わっています。
2009/ 1/ 3 11:55 太陽風の速度は500km/秒台を回復し、高速風の後半が始まりました。
2009/ 1/ 4 10:43 500km/秒台前半の高速太陽風が続いています。オーロラも活動的な状態です。
最新のニュース

2009/ 1/ 5 09:00 更新
太陽風の速度は450km/秒に下がっています。磁場は南よりで、小規模の磁気圏活動が続いています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、あっさりと太陽風の速度は低下を始め、
4日16時(世界時4日7時)には、450km/秒となりました。
以後、現在までこの速度で安定しています。

27日周期の図で、前周期の変化と比較すると、
高速風のふたつの山は、前半部はより大きくなり、後半部は小さくなっています。
コロナホールの分布が分かれて行っているのでしょうか。

450km/秒という太陽風の速度は、やや高速の状態です。
プラズマの密度が3個/cm^3と、まだ若干高まっているので、
もうしばらくこのくらいの速度が続くかもしれません。

太陽風磁場は、4nTでほぼ安定しています。
磁場の南北成分は、南寄りになっています。
このため、小規模のオーロラ活動が見られています。
AE指数では、400nTほどの変化が起こっています。


今後の予想ですが、27日周期の図を参考にすると、
これから2週間ほど穏やかな太陽風になりそうです。

一方、SOHO EIT195を見ると、太陽の北半球側に淡いコロナホールが広がっている様に見えます。
昨日までは、南北に伸びる細い線が目立っていたのですが、
今日の写真では、東西に広がりを持って見えています。
コロナホールを見下ろす角度が変わって、より見えやすくなったのでしょう。

この程度で見え方が変わるということは、それだけ弱いコロナホールだと見ることもできます。
この領域の影響がどの程度地球に及ぶのか、
広がりの先頭(右端)は、もう、地球への影響開始位置に近づいています。
これから3日間程度、太陽風の変化に注目してください。
前周期との違いを比べると面白いかもしれません。


太陽は無黒点が続いています。
元日に、12月の太陽無黒点日についてコメントしましたが、
SIDCの発表値でも、無黒点日は28日でした。
また改めて、この1年ほどの無黒点日の変化をまとめようと思います。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日2時半(世界時4日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。5日1時(世界時4日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。