宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 4 --- ---
12/ 3 --- ---
12/ 2 --- ---

黒点 12/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:07 448 +0.7
-2 h 388 -0.2
-4 h 380 +1.2
-6 h 340 -0.9
-8 h 312 -3.2
-10 h 329 -1.0
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:29 - 16/ 6
-2 h -13 12/ 6
-4 h -10 10/ 7
-6 h -12 3/ 15
-8 h -9 7/ 13
-10 h -3 14/ 13
-12 h -2 19/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
12/ 4 0.6 7x10^1
12/ 3 0.5 1x10^2
12/ 2 0.8 7x10^1
12/ 1 0.5 8x10^1
11/30 0.5 7x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/29 08:46 太陽風の速度はゆっくりと下げています。磁気圏も静穏です。
2008/11/30 08:06 高速の太陽風は終わり、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に広がっています。
2008/12/ 1 12:47 太陽風は、速度370km/秒で安定しています。GOES12の高エネルギー電子観測の障害が続いています。
2008/12/ 2 08:45 太陽風の速度は300km/秒に下がり、磁気圏も非常に静穏です。無黒点も続いています。
2008/12/ 3 09:02 290km/秒と速度の遅い太陽風が続いています。一方、高速風の到来も近づいています。
最新のニュース

2008/12/ 4 09:20 更新
高速太陽風が始まりつつあります。速度は450km/秒に上昇しています。引き続き、高まって行くでしょう。

担当 篠原

太陽風に変化が始まりました。
昨日のニュースの後、半日ほどかけて太陽風のプラズマ密度が10個/cm^3まで上がりました。
これも、高速風開始の兆しのひとつです。

そして、4日1時(世界時3日16時)頃から速度も上昇を始め、
300km/秒台前半から450km/秒へ、やや高速の状態に上がっています。

まだ、大きな変化ではありませんが、
変化の始まりとしては、前周期より半日ほど早まっている様です。

太陽風の磁場強度は、5nTを超え、10nTへ近づこうとしています。
磁場強度が強まり、これから速度上昇も本格的に始まりそうです。


磁気圏活動は、今のところ穏やかです。
しかし、磁場強度が強まって来たため、
南北成分が南向きに振れることで、活動が活発化する可能性が出て来ました。
これから速度も高まるでしょうから、
今日から明後日くらいまで、活発なオーロラ活動が見られるかもしれません。


SOHO EIT195の更新が止まっているため、
今日はSTEREO Behindの太陽コロナ写真を掲載します。
地球から見て、3日ほど先の太陽です。

現在の高速風をもたらしているコロナホールは、
既に西側(右側)に移動して、見えなくなっています。
一方、太陽の中心からやや東寄り(左寄り)に、コロナホールが見えています。
中心付近から北極にかけて、切れ切れに伸びているようです。
前周期には見られなかった分布です。

前周期の11月16に見られた小規模の高速風に関連するコロナホールだと思われます。
今回は、高速風の規模が大きくなっているかもしれません。

コロナホールの様子は、SOHOの写真でも改めて比較してみましょう。


放射線帯高エネルギー電子は、昨日、データがきれいになったと書きましたが、
異常が発生したGOES12衛星の使用を停止して、
GOES10衛星のデータを使用することになった様です。
掲載の図の右端を見てください。
青線がGOES10、赤線がGOES11と記されています。

現在は低いレベルで推移しています。
速度上昇後の変化に注目してください。


太陽は無黒点で、静穏です。



STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。地球よりも、3日ほど先の太陽です。4日6時(世界時3日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。