宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/10 --- ---
8/ 9 --- ---
8/ 8 --- ---

黒点  8/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:30 614 -0.2
-2 h 627 +0.6
-4 h 655 -1.8
-6 h 635 -3.5
-8 h 649 +1.5
-10 h 602 -0.0
-12 h 584 -4.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -19 1/ 14
-2 h -24 -8/ 36
-4 h -19 17/ 27
-6 h -6 -2/ 8
-8 h -4 9/ 18
-10 h -9 0/ 9
-12 h -1 -1/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 2x10^1
8/10 0.6 1x10^2
8/ 9 0.7 4x10^2
8/ 8 0.7 3x10^2
8/ 7 0.5 4x10^2
8/ 6 0.9 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/26 10:22 太陽風は通常の速度に戻りました。磁気圏活動も穏やかです。太陽は、無黒点が続いています。
2008/ 7/27 09:52 400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。10日間ほど穏やかな状態が続きそうです。
2008/ 8/ 7 08:29 低速の穏やかな太陽風が続いています。これから、高速太陽風が始まりそうです。
2008/ 8/ 8 08:18 低速の太陽風が続いています(360km/秒)。高速太陽風の到来が近づいています。
2008/ 8/ 9 11:35 太陽風の磁場強度が20nTへ強まっています。高速太陽風が始まりつつあります。
最新のニュース

2008/ 8/10 11:40 更新
高速太陽風がやって来ました。速度は600km/秒台に上がり、オーロラ活動も強まっています。

担当 篠原

昨日のニュースから、更に半日ほど経って高速太陽風が始まりました。
9日20時(世界時9日11時)頃に500km/秒を超え、
その後、600km/秒台に上昇して半日ほどその状態が続いています。
27日周期の図で前周期と比較すると、本格的な速度上昇は1日半近く遅れています。

磁場強度は、20nTまで強まっていましたが、
速度が上がるとともに弱まり、現在は5〜10nTの範囲で推移しています。
下がってはいますが、まだ強まった状態が続いています。


速度が600km/秒台に上がるとともに、磁気圏のオーロラ活動が強まっています。
AE指数で、800nTの中規模活動が連続的に起こっています。
シベリア磁場データでも、昨日になって、活動が強まった様子がよく分かります。
磁場強度がある程度強いので、南向き磁場も強まりやすい状況にあるためでしょう。
速度が高いことと重なって、
まとまったエネルギーが磁気圏に流れ込んでいると考えられます。


高速太陽風は、更に3〜4日程度続くと予想されます。
磁場強度が高まっている間は、オーロラ活動も活発に続くでしょう。
やがて、磁場強度は弱まります。
すると、オーロラ活動も規模が弱まって行くでしょう。

今日は、STEREOの太陽コロナ写真を掲載しています。
2日ほど先の太陽を見ていると考えてください。
現在の高速風をもたらしているコロナホールは、西の端(右端)に去りつつあります。
太陽の中心と東側(左側)には、次のコロナホールが見えています。
これらの領域については、SOHOで見えて来た頃に検討します。


太陽は無黒点が続いています。
たいへん静穏です。

放射線帯高エネルギー電子は、現在は下がった状態が続いています。
今後、増加する可能性がありますので、注意してください。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。10日6時(世界時9日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。