宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:27)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 4 --- ---
7/ 3 --- ---
7/ 2 --- ---

黒点  7/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:19 335 +1.0
-2 h 336 -0.7
-4 h 339 +2.4
-6 h 344 +0.3
-8 h 338 +0.3
-10 h 332 -1.7
-12 h 333 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -9 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
7/ 4 0.5 1x10^3
7/ 3 0.5 9x10^2
7/ 2 0.6 1x10^3
7/ 1 0.6 8x10^2
6/30 0.6 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/29 11:15 太陽風の速度は500km/秒を割りました。高速太陽風は終わりに向かっています。
2008/ 6/30 11:44 太陽風はやや高めの速度で安定しています(470km/秒)。明日以降、通常の速度へ戻るでしょう。
2008/ 7/ 1 09:05 400km/秒台後半のやや速い太陽風が続いています。今後、低速風へ変わって行くでしょう。
2008/ 7/ 2 09:02 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2008/ 7/ 3 09:04 太陽風は低速になっています。磁気圏はとても静穏です。これから小規模の乱れがやって来そうです。
最新のニュース

2008/ 7/ 4 09:27 更新
低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。太陽は無黒点が続いています。

担当 篠原

ACE衛星の太陽風データを見ると、
4日2時(世界時3日17時)に、太陽風の密度が0.4個/cm^3から8個/cm^3へ
短時間に増加する変化が記録されています。

しかし、磁場や速度、温度(緑色線)には、ほとんど目立った変化は見られません。
これは、実際に起こった変化なのでしょうか。

これくらいの密度変化が起これば、
地球の磁場にも、ショックでたたかれた様な変化が見えると思います。
しかし、地上の磁場データ(見られる数が少ないのですが)や、GOESの磁場データ(3枚目に掲載)には、
これという変化は見られません。

ACEの急激な密度の変化は、あるいは、観測上のエラーによるのかもしれないと考えています。
観測限界の低い密度が続いていたことと関係するのかもしれません。


ともかく、急な変化はなかったかもしれませんが、
太陽風の密度が上がっているのは確かでしょう。
コロナホールの影響が及び始めているのかもしれません。
この後、太陽風の磁場や速度に変化がみられるのかどうか、注目してください。

現在の太陽風速度は、340km/秒と低速です。
27日周期で考えれば、コロナホールの影響はそろそろやって来てもよい頃です。

低速風が続いているため、磁気圏活動は全く見られず、静穏です。
AE指数、シベリア磁場データはともに真っ平らです。


太陽は無黒点のままで、とても静かです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。4日8時半(世界時3日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる太陽の可視光写真。今日も黒点は見られない。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星が観測した磁場データ。世界時3日18時頃に、目立った変化は見られなかった。
(c) NOAA/SWPC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。