宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/21 --- ---
6/20 --- ---
6/19 --- ---

黒点  6/21 (NOAA)
磁場 フレア
0999 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:40 557 +0.4
-2 h 576 +1.6
-4 h 569 +0.5
-6 h 566 -0.8
-8 h 564 +1.0
-10 h 537 +1.5
-12 h 553 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -13 5/ 13
-2 h -15 15/ 6
-4 h -16 10/ 4
-6 h -13 8/ 6
-8 h -13 4/ 3
-10 h -15 5/ 9
-12 h -15 0/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
6/21 0.6 3x10^3
6/20 0.6 2x10^4
6/19 0.6 2x10^4
6/18 0.6 2x10^4
6/17 0.5 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/15 11:35 高速の太陽風が始まりました(600km/秒)。強い南向き磁場の影響で、強いオーロラ活動も発生しています。
2008/ 6/16 10:29 600km/秒台の高速太陽風が続いています。小規模の磁気嵐が発生しました。
2008/ 6/17 08:03 太陽風の速度は650-700km/秒に上昇しています。小さな黒点群が現れました。
2008/ 6/18 09:25 高速太陽風は後半に入り、速度は750km/秒から650km/秒へゆっくりと下がっています。
2008/ 6/20 08:00 太陽風の速度は400km/秒台に下がり、高速風は終わりつつあります。
最新のニュース

2008/ 6/21 10:48 更新
550km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏活動もやや活発になりました。

担当 篠原

速度550km/秒前後の、高速太陽風が続いています(ACEの図の黄色線)。
速度の山のできかたとしては、
前周期の変化がそのまま回帰して来たようです(27日周期の図参照)。

速度が高まるとともに、磁場強度(白線)は3nTへ弱まって行きました。
従って、高速風の山は既に後半に入っていて、やがて速度は下がって行くでしょう。


AE指数を見ると、図の前半で磁気圏がやや活発になっています。
太陽風の速度が高まっていたタイミングです。
磁場強度も5nTを超えていて、
南向き磁場(赤線のマイナスの変化)がこの磁気圏活動をもたらしたと考えられます。

その後は、太陽風の磁場強度が弱まってしまったので、
速度は高いものの、磁気圏への影響は小さくなっています。
AE指数の後半は、目立った変化はありません。

今後も、磁気圏活動は小規模の変化にとどまるでしょう。


太陽風の速度は、今後次第に下がって行くでしょう。
SOHO EIT195では、次のコロナホールの影が、太陽の東側(左側)中間あたりに見えています。
明日くらいになると、もう少しはっきり見えそうです。


放射線帯は、昨日の磁気圏の乱れを受けて、強度が大きく下がっています。
この後、ある程度戻して来そうなので、変化に注目してください。

太陽は、まん中にぽつんと999黒点群が残っています。
フレア活動はなく、とても穏やかです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。