宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (17:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/28 --- ---
5/27 --- ---
5/26 --- ---

黒点  5/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
17:16 469 +2.3
-2 h 437 -4.5
-4 h 379 +2.6
-6 h 370 -1.9
-8 h 340 -3.2
-10 h 342 +0.7
-12 h 356 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
17:30 -16 -/ -
-2 h -3 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
5/28 0.4 5x10^3
5/27 0.5 4x10^3
5/26 0.6 6x10^3
5/25 0.5 4x10^3
5/24 0.7 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/23 10:49 太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は後半に入っています。太陽の中心に次のコロナホールが来ています。
2008/ 5/24 12:42 500km/秒の高速太陽風が続いています。南向き磁場の影響で磁気圏がやや活動的でした。
2008/ 5/25 09:43 500km/秒前後の高速風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
2008/ 5/26 14:47 太陽風は通常レベルの速度になり、磁気圏も穏やかです。
2008/ 5/27 19:06 太陽風は低速になり、磁気圏はとても穏やかです。
最新のニュース

2008/ 5/28 17:20 更新
太陽風の乱れが始まりました。速度が470km/秒に上がっています。引き続き強まりそうです。

担当 篠原

今朝から、太陽風の速度が上昇を始めました。
28日10時半(世界時28日1時半)に、不連続に速度、密度の上昇が起こり、
その後、470km/秒まで速度が上がっています。
磁場強度も10nT近くまで強まっており、速度は更に上がりそうです。

到来のタイミングとしては、4月30日の変化に近く(27日周期の図参照)、
半日ほど遅れての乱れの始まりと言えそうです。
この後の、太陽風の変化に注目してください。

SOHO EIT195では、コロナホールがちょうど太陽の中心を通過しています。
ここからの高速風も、2〜3日後くらいに地球にやって来ますから、
しばらく太陽風はにぎやかな状態になるでしょう。

磁気圏活動も、これまでは静穏でしたが、
太陽風の乱れが始まりましたので、これから活動的になるでしょう。


太陽風の乱れにより、放射線帯の高エネルギー電子は大きく数を減らしています。
これから速度が大きく上昇すると、こちらへの注意が必要になります。

太陽は無黒点です。
997黒点群は短時間で消えてしまった様です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/28 07:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。