宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/22 --- ---
5/21 --- ---
5/20 --- ---

黒点  5/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 589 -0.4
-2 h 561 -1.2
-4 h 543 +1.2
-6 h 565 +1.1
-8 h 583 -1.7
-10 h 597 +2.7
-12 h 550 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -18 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -17 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
5/22 0.6 2x10^2
5/21 0.6 2x10^2
5/20 0.7 2x10^2
5/19 0.7 7x10^2
5/18 0.6 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/17 12:46 黒点群が3つ出現しています。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2008/ 5/18 10:06 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏もとても静かです。
2008/ 5/19 09:59 太陽風の速度は遅く(340km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2008/ 5/20 10:09 太陽風は400km/秒に上がりましたが、高速風はまだです。小さな磁気圏活動が見られています。
2008/ 5/21 10:00 太陽風の速度が520km/秒に上昇しています。もうしばらく上がりそうです。
最新のニュース

2008/ 5/22 10:14 更新
550〜600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏もやや活動的です。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度はもう少し上がって、550km/秒になりました。
その後は、550〜600km/秒で安定した状態が続いています。
太陽風の磁場は、速度が上がるとともに下がり始め、
現在は5nTを割りつつあります。
高速風としては中盤の領域に入っている様です。

太陽風磁場の南北成分は、南北両方に振れていますが、
振れ幅が次第に小さくなっている様です。
そのためでしょうか、AE指数を見ると、前半は700nTの中規模活動が多く見られますが、
後半は頻度が下がり、振幅も500nTを割る様になっています。

高速風は続いていますが、磁場強度が下がっているので、
今後の磁気圏活動は比較的小規模に留まりそうです。


今日もSTEREOの太陽コロナ写真を掲載します。
この衛星は2日ほど先を見ているため、
現在の高速風をもたらしているコロナホールは、既に西の端に消え去りつつあります。
この様子では、2日後には高速風も弱まっていそうです。

一方、次のコロナホールが、太陽の中心に来ています。
いつものSOHO衛星だと、これから3日後くらいに高速風が、となりますが、
今回はそれに2日ほど追加して、5日後に高速風が来る可能性があります。

前周期は、このコロナホールはもう少し淡く見えていました。
そのためか、前周期は高速風は来ませんでした。
今回はどうなるでしょうか。
5月27日頃に注目して下さい。


放射線帯の高エネルギー電子は、低いレベルに留まっています。
これから増加を始めるかもしれませんので、しばらく注意して下さい。

太陽は無黒点になったそうです。
SOHOの写真が止まっているので、掲載はしていません。
X線は低いレベルで、とても静かです。



STEREO衛星極紫外線望遠鏡EUVI195による太陽コロナ。22日9時(世界時22日0時)。2日ほど先回りしています。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。