宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/22 --- ---
3/21 --- ---
3/20 --- ---

黒点  3/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:49 441 +2.2
-2 h 453 +1.9
-4 h 439 -0.9
-6 h 471 -1.5
-8 h 462 -1.1
-10 h 469 -1.0
-12 h 472 +1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -10 -14/ 4
-2 h -12 -14/ 5
-4 h -13 -14/ 4
-6 h -11 -8/ 6
-8 h -10 -12/ 6
-10 h -8 -10/ 6
-12 h -8 -8/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
3/22 0.6 2x10^3
3/21 0.7 1x10^3
3/20 0.5 3x10^3
3/19 0.6 6x10^3
3/18 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/17 10:18 高速風領域の速度が下がり始めました(550km/秒)。放射線帯は強まったままです。
2008/ 3/18 09:43 太陽風の速度は460km/秒に下がり、地球は高速風領域を抜け出した様です。
2008/ 3/19 10:06 480km/秒のやや速い太陽風が吹いています。小規模のオーロラが見られています。
2008/ 3/20 10:57 太陽風は、500km/秒前後と高速状態です。オーロラ活動も見られています。
2008/ 3/21 09:33 500km/秒台後半の高速太陽風になりました。磁気圏は比較的静穏です。
最新のニュース

2008/ 3/22 11:55 更新
太陽風の速度はゆっくりと下がっています。4日ほど静かな日が続きそうです。

担当 篠原

太陽風の速度はゆっくりと下がり、440km/秒になっています。
ずっと高かった速度が、やっと落ち着いた印象です。

今回、太陽風の速度が500km/秒を超えたのは、3月9日でした。
それから延々、13日間にわたって高速風が続いていたことになります。
今も完全に下がりきったわけではありませんが、
そろそろ一段落着きそうに思います。

磁気圏では、小規模のオーロラ活動が3回ほど発生しています。
まだ、速度は高めでしたので、この程度の活動は発生しそうです。


この後ですが、4日間くらい穏やかな日が続きそうです。
そして、次の高速風が帰って来ます。
27日周期の図で、2月28日から始まっている高速太陽風の回帰です。

その発生源となるコロナホールが、次第に姿を現しています。
SOHO EIT195の太陽写真を見ると、
太陽の中心やや北に小さなコロナホールの影が見えています。
ここが高速風領域の先頭です。

間もなく太陽の中心に達しますから、高速風が4日後から始まるというのは、
この写真からも妥当なように思われます。
そして、太陽の東端(左端)にかけて、コロナホールの広い部分が伸びています。
高速太陽風の本体は、この部分からやってきます。
明日、明後日と、さらによく見えるようになるでしょう。

この高速風は前周期も活発なオーロラ活動を起こしました。
北半球の夜はどんどん短くなっています。
こちら側ではそろそろ見納めかもしれません。


太陽は無黒点で、とても静かです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/22 01:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。