宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 6 --- ---
2/ 5 --- ---
2/ 4 --- ---

黒点  2/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:06 399 +2.1
-2 h 412 +1.6
-4 h 425 +2.0
-6 h 435 -0.3
-8 h 447 -2.0
-10 h 457 -1.1
-12 h 446 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
2/ 6 0.4 3x10^4
2/ 5 0.6 3x10^4
2/ 4 0.5 3x10^4
2/ 3 0.6 2x10^4
2/ 2 0.7 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/ 1 11:12 太陽風の乱れがやって来ました(450km/秒)。速度は更に上昇するでしょう。オーロラ活動も活発化しています。
2008/ 2/ 2 09:32 高速太陽風は、600km/秒台になりました。オーロラ活動も活発に発生しています。
2008/ 2/ 3 12:29 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 2/ 4 10:41 安定した高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。
2008/ 2/ 5 10:10 太陽風の速度が下がり始めました。高速風は早く終わってしまいそうです。
最新のニュース

2008/ 2/ 6 11:19 更新
太陽風の速度は下がりました(400km/秒)。放射線帯は強まったままです。

担当 篠原

太陽風の速度は下がり続けています。
現在、400km/秒に下がり、高速風は終わりました。
27日周期の図を見ると、終わりが1日半ほど早まった様です。

太陽風の磁場強度も、3-4nTとやや弱まった値で安定しています。
一時的に南向きに偏った時間帯があり、
そこで、小規模の磁気圏活動が発生しています。
しかし、速度が下がっているため、全体的には磁気圏は穏やかになっています。


今後の変化ですが、明後日くらいまで、このまま静かに過ぎて行くと思われます。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見てください。
左の写真が最新の画像です。
東半球(左側)にコロナホールが複雑な形で分布しているのが見えます。

右の写真は、太陽がちょうど一回転する27日前の画像です。
こちらの写真でも、コロナホールは似た様な位置に見ることができます。
しかし、2枚の写真を比べると、
現在のコロナホールはより複雑になったというか、
細かい筋があちこちに伸びた姿に変わっています。

全体的な配置は変わっていませんので、
今後の太陽風の変化は、大まかには前周期の変化をたどることになるでしょう。
2月9日に入ったくらいから速度の上昇が始まります。
今度の高速風は継続期間が長く、9日間にわたって乱れた状態が続くと予想されます。
オーロラ活動も期待十分です。

EIT195の写真をよく見ると、コロナホールの先端(右端)が、
赤道を通り越して、北へ向かって伸びています。
この影響で、高速風の立ち上がり方に変化が見られるかもしれません。
しばらく楽しみに待ちましょう。


放射線帯高エネルギー電子は、警戒レベルの10,000を超えて安定しています。
次の乱れがやってくるまで、この高い状態は続くでしょう。
衛星の運用などでは、注意が必要です。

太陽では、982黒点群がとうとう消えてしまいました。
無黒点に戻っています。
新しい活動周期の黒点が現れて1ヶ月が経ちましたが、
なかなか後に続く黒点が現れません。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/ 5 22:24 UT

1/ 9 22:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。