宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:12)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/23 --- ---
12/22 --- ---
12/21 --- ---

黒点 12/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:04 598 +0.7
-2 h 587 -0.2
-4 h 584 +0.2
-6 h 596 +0.3
-8 h 616 -1.8
-10 h 609 -0.8
-12 h 616 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -12 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^3
12/23 0.5 1x10^4
12/22 0.5 1x10^4
12/21 0.5 2x10^4
12/20 0.4 2x10^4
12/19 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/18 12:32 600km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏も活発に活動しています。978黒点群が没しつつあります。
2007/12/19 09:57 太陽風の速度は、700km/秒に上がっています。オーロラも活動的です。978黒点群は没して行きました。
2007/12/20 10:11 600km/秒前後の高速太陽風が続いています。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
2007/12/21 13:46 太陽風の速度が上昇して、700km/秒を回復しています。
2007/12/22 11:28 600km/秒の高速の太陽風が続いています。高速風領域の後半に入っています。
最新のニュース

2007/12/23 12:12 更新
太陽風は速度600km/秒で安定しています。小規模のオーロラ活動も続いています。

担当 篠原

速度600km/秒のまま、太陽風は高速状態を保っています。
磁場強度は4nT。
南北成分は、-3nTくらいまでですが比較的南寄りに変化しています。
そのため、磁気圏活動も連続的に発生しています。
AE指数を見ると、300〜500nTくらいの小規模変動が続いています。
北極域では、オーロラがにぎやかに見られたのではないでしょうか。

シベリア磁場データでは、3日間を通して活発な変化が記録されています。
ただ、こちらのデータでは、
ある時間帯にしか変化が見られません(世界時で13時から20時にかけて)。
これは、この観測点の地方時に関係しています。
この観測点がオーロラ電流の影響を受けやすい時間帯にいる時に、
大きな変動が記録されているのです。


太陽風は、今日いっぱいは600km/秒前後を保ちそうです。
あるいは、今周期はもう少し長く続くかもしれません。

ただ、高速風が終盤に近づいていることは確かで、
SOHO EIT195の太陽写真では、南半球のコロナホールは、
次第に西半球側に消えて行っています。
ここの影響が残るのも、もう3日程度ではないでしょうか。


放射線帯の高エネルギー電子は、
警戒レベルの10000に、ちょうど達したくらいで落ち着いています。
今回は、このレベルで頭打ちとなりそうです。
やや高めの状態が、これから1週間程度続くでしょう。

太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。




SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。