宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/28 --- ---
11/27 --- ---
11/26 --- ---

黒点 11/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
06:36 445 -2.1
-2 h 443 -1.3
-4 h 448 -0.6
-6 h 457 +0.5
-8 h 460 +0.5
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^3
11/28 0.4 1x10^4
11/27 0.6 1x10^4
11/26 0.6 7x10^3
11/25 0.7 6x10^3
11/24 0.6 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/23 06:47 太陽風速度が再び600km/秒に上昇しました。オーロラも活発化しています。
2007/11/24 12:24 太陽風は高速状態が続いています(550km/秒)。これからゆっくりと下がって行くでしょう。
2007/11/25 11:47 再び太陽風の速度が上昇し、630km/秒とかなり高速の状態になっています。磁気圏活動も活発です。
2007/11/26 12:37 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。オーロラも活発に発生しています。
2007/11/27 10:06 高速太陽風は終盤を迎えています。速度は500km/秒で、低下が続いています。
最新のニュース

2007/11/28 10:23 更新
太陽風は通常の速度に戻りつつあります。これから穏やかな期間が続きます。

担当 篠原

宇宙天気の話題ではありませんが、SOHO LASCO C3カメラの視野にさそり座が姿を現しました。
頭から心臓のアンタレスまで、上半身が見えています。
球状星団のM4も、ぼんやりとにじんだ姿で写っています。
夏の星座であるさそり座は、太陽望遠鏡のSOHOでは冬に見ることができるのです。
これから10日ほどかけてLASCO C3の視野を横切って行きます。


さて、太陽風はゆっくりと速度を下げています。
450km/秒も割って、通常の速度に戻りつつあります。
磁場強度は4nTで、こちらはだいたい普段の強さです。

速度が下がって行くとともに、磁気圏も穏やかになっています。
AE指数、シベリア磁場データともに、小さな変化が一部で見える程度で、
全体的に静穏な状態になっています。


SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽は全体的に薄ぼんやりと光っているだけで、
コロナホールも、活動的な領域も見られません。
たいへん穏やかな状態で、これから長く静かな太陽風が続くと予想されます。

昨日も解説しましたが、
27日周期の図の右端くらいになって、やっと太陽風に変化が見られるだろうという状況です。
一先ず、1週間は目立った変化は見られないでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、昨日のレベルで頭打ちとなっています。
GOES11だけでぎりぎり10,000というところで、今後は次第に減少して行くでしょう。

太陽は無黒点に戻っています。
たいへん静穏です。




SOHO LASCO C3カメラの視野に、さそり座が見えて来ました。
(c) 宇宙天気ニュース、SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。