宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:41)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/22 --- ---
10/21 --- ---
10/20 --- ---

黒点 10/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:37 456 +0.9
-2 h 442 +0.9
-4 h 442 -0.3
-6 h 457 +1.0
-8 h 464 +0.7
-10 h 470 -0.7
-12 h 474 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -11 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
10/22 0.5 3x10^3
10/21 0.6 7x10^3
10/20 0.6 2x10^3
10/19 0.7 4x10^2
10/18 0.7 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/17 10:01 太陽風の速度は340km/秒と低速で、磁気圏も概ね静穏です。明日以降高速風がやってきます。
2007/10/18 12:15 太陽風は低速で、磁気圏はとても静かでした。これから高速の太陽風がやってきます。
2007/10/19 10:21 高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活動的になっています。
2007/10/20 10:50 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。オーロラも活発です。
2007/10/21 11:52 高速風が続いていますが、速度が500km/秒台前半に下がって来ました。
最新のニュース

2007/10/22 12:41 更新
太陽風は速度が下がって、通常の状態に戻りつつあります。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

太陽風は、そのまま速度を下げ続け、
440km/秒と普通の速度近くまで下がってしまいました。
コロナホールの後半部は、地球へ影響を及ぼさなくなってしまったようです。

磁場強度が弱まって、速度も下がり続けているので、
磁気圏活動はすっかり穏やかになっています。
AE指数では、小さな変化がちらちら見えていますが、ほとんど乱れていません。
オーロラ活動は落ち着いてしまいました。


このまま次の高速風まで静かに進むのか、
一旦、小さな乱れでもやってくるのか、
今回の高速風の後半部の変化として、もうしばらく注目したいところです。
今日いっぱい変化がなければ、このまま静かな状態が続くでしょう。

とは言っても、静かな期間はそれほど続きません。
STEREOの太陽写真を見てください。
次のコロナホールが、この衛星では既に太陽の中央を通過しています。

STEREO Behindは、地球よりも1日ほど先の太陽を見ています。
地球では、今頃、コロナホールが太陽の中央に見えているのでしょう。

ここからの高速太陽風が、25日くらいから地球にやって来ると思います。
(24日の後半から変化が始まるかもしれません)
こっちの高速風は、比較的活発にオーロラを起こしているので、
ライブカメラが期待できそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、増加は止まっています。
警戒レベルには届いておらず、今回はこのままで推移しそうです。

太陽のフレア活動は、とても穏やかです。
今日も黒点は見えません。




STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。22日7時(世界時21日22時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。