宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/ 1 12:19 太陽風の速度が下がり始め、高速風は後半を迎えています。オーロラ活動も穏やかになって来ました。
2007/10/ 2 10:23 太陽風の速度は下がり、穏やかになってきました。放射線帯高エネルギー電子が大きく増加しています。
2007/10/ 3 09:51 放射線帯が高いレベルを保っています。これから、太陽風の乱れがやって来そうです。
2007/10/ 4 12:40 600km/秒弱の高速太陽風が来ています。オーロラも活動的になっています。
2007/10/ 5 12:06 太陽風の速度が下がり始め、高速風帯は終わりを迎えています。
最新のニュース

2007/10/ 6 10:09 更新
太陽風は通常の速度に戻りました。これから穏やかな日が続きます。

担当 篠原

太陽風はどんどん速度が下がって、420km/秒と通常の速度に戻りました。
磁場強度も3nT前後で弱まったままです。

極域では、小規模のオーロラ活動が続いていました。
AE指数では300nTくらいの変化が、比較的長い時間続いています。
ただ、活動自体は日を追う毎に小さくなっていて、
シベリアの磁場データを見るとその様子がよく分かります。

現在の太陽風はすっかり落ち着いたので、
今後のオーロラ活動は一段と静かになるでしょう。


そして、これから10日間くらいにわたって、穏やかな宇宙天気が続きそうです。
27日周期の図の、前周期の太陽風速度(緑色線)を見てください。
9月9日から右端の9月17日まで、ずっと速度の遅い状態が続いています。
9月15日に小さな山が見えますが、低速風から普段の速度に戻った様な変化で、
たいした乱れではありません。
低速風はこのあと、9月20日まで続くのです。

これを今周期に当てはめると、今日から約10日間、
10月17日くらいまで穏やかな太陽風が続きそうです。

9月15日の乱れに対応する小規模の乱れは、10月12日くらいにやって来そうです。
SOHO EIT284の太陽コロナ写真の南東(左下)に、
ぼんやりして分かりにくいですが、コロナホールが見えています。
これが、その太陽風の乱れの発生源です。
位置や規模は前周期とだいたい同じで、
吹き出して来る太陽風も同じくらいになりそうです。
来週の後半まで、のんびりと待っていてください。


放射線帯の高エネルギー電子は、
青線のGOES11が10,000のレベルを超えていて、やや高めの状態です。
太陽風が落ち着いたので、これからはゆっくりと減少して行きます。
2〜3日くらいかけて10,000のレベルを割ることになるでしょう。

太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。