宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/19 10:08 太陽風の速度は遅く(330km/秒)、磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2007/ 9/20 10:00 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。磁場強度が強まる傾向が見られます。
2007/ 9/21 10:05 高速の太陽風がやってきました。これから更に速度が上昇し、磁気圏も活動的になるでしょう。
2007/ 9/22 08:07 速度が550km/秒を超えて、本格的な高速太陽風がやって来ました。
2007/ 9/23 10:39 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。しかし、磁気圏活動は小規模です。
最新のニュース

2007/ 9/24 10:22 更新
650km/秒のかなり高速の太陽風が続いています。オーロラも活発でした。

担当 篠原

かなり高速の太陽風が続いています。
昨日より、太陽風の速度は650km/秒でほぼ安定しています。
磁場強度も5nTをずっと保っていて、なかなか下がりません。

太陽風磁場の南北成分は、細かく南北に振動する様になっています。
このため、磁気圏が刺激を受け、オーロラ活動が活発に発生しています。

シベリアの磁場データでは、昨日の活動は弱まったように見えますが、
これは観測点の時間帯によるものです。
広範囲の観測データを使うAE指数では、
500nTを超えるくらいの中規模活動が何度も発生していて、
昨日の方がより活動的になっています。


磁場強度が下がってこないので、
太陽風は、今日もこの高速状態が続きそうです。
オーロラ活動も同程度に発生しそうです。

それでも、やがて磁場強度が3nTに下がり、速度も低下に向かうでしょう。
SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールは西に過ぎ去りつつあり、
高速風は確実に後半を迎えています。

そして、太陽の南東(左下)には、次のコロナホールが見えています。


放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加しています。
まだ1000のレベルで、警戒レベルにはもう一段増加する必要があります。
高速風は続いていますので、引き続き注目してください。

太陽は無黒点です。
フレア活動はたいへん穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。