宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/13 10:27 太陽風がたいへん低速になっています(260km/秒)。明日以降、乱れがやって来そうです。
2007/ 9/14 13:44 太陽風は、300km/秒以下のたいへん遅い状態が続いています。
2007/ 9/15 09:51 太陽風に変化が見られています。今のところ、速度は400km/秒に上がった程度です。
2007/ 9/16 11:04 太陽風の速度は下がり(370km/秒)、たいへん穏やかな状態です。
2007/ 9/17 10:29 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に近づいています。
最新のニュース

2007/ 9/18 10:14 更新
低速の太陽風が続いています。セクターの切り替わりが見られている様です。

担当 篠原

太陽風の磁場がざわついています。
磁場強度は4nTくらいで、普通のレベルですが、
南北成分が、プラス(北)とマイナス(南)に大きく振れています。

セクターが「T」なのか、「A」なのか、不安定になっているようです。
27日周期の図のセクターのグラフを見てください。
9月17日の終わりで、「T」から「A」に切り替わりつつあります。

以前は、この期間は「A」が続いていたのです。
それが次第に短くなり、前周期ではほとんどなくなってしまったという状況でした。
その名残りとして、磁場がばたついているのでしょう。

今周期は、「A」の期間が更に見えなくなるのか、逆に、戻ってくるのか、
その変化にも注目してみてください。

[参考]
「T」というのは、太陽風磁場の大まかな方向が「地球から太陽を向いている」という意味です。
「A」は逆に、「太陽から地球方向」となります。
太陽の大まかな磁場構造と関係した変化です。
この周期性が変わるということは、太陽の磁場分布も変化しているということになります。


太陽風は、速度としては350km/秒の低速風です。
磁場が少しばたついているので、小規模のオーロラ活動が見られるかもしれません。
ここまでは、非常に静穏でした。

SOHO EITR284で、コロナホールが見えています。
昨日のSTEREOの写真とほぼ同じ位置に見えています。
このことから、STEREOの写真が1日ほど進んで見えるということが確認できます。

やや淡いですが、コロナホールの先端が太陽の中心に達している様です。
すると、3日後の21日くらいから太陽風の乱れが始まるかもしれません。
コロナホールの様子から、本格的な上昇はその1-2日後になるように思います。


太陽は無黒点です。
フレア活動はたいへん穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。