宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 8/31 10:17 太陽風の速度が下がり、通常の状態に戻っています。明日くらいから、次の高速風がやって来るでしょう。
2007/ 9/ 1 12:02 穏やかな太陽風が続いています。これから、高速風がやって来るでしょう。
2007/ 9/ 2 11:09 太陽風の速度がゆっくりと上昇し、高速風になっています。オーロラも活発化しつつあります。
2007/ 9/ 3 10:22 太陽風は600km/秒台の高速風になっています。かなり活発なオーロラ活動も見られています。
2007/ 9/ 4 10:10 太陽風の速度がたいへん高くなっています(670km/秒)。オーロラも活動的です。
最新のニュース

2007/ 9/ 5 10:21 更新
やや速度が下がりましたが(550km/秒)、高速の太陽風が続いています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
速度の変化としてはひとつめの山を越え、
650km/秒からゆっくりと下がって、現在は550km/秒になっています。

この間、太陽風磁場の南北成分はもっぱら北寄りで推移していました。
そのため、オーロラの活動はだいぶ弱まっています。
AE指数では、500nTの中規模活動が一度見られた程度で、その他の時間帯は静穏でした。
その様子は、シベリア磁場データでも見られ、
観測点の時間帯の関係もあって、こちらは1日を通して平坦なグラフになっています。


現在のACEのデータを見ると、磁場強度が5nTへやや上がっています。
小さな変化なのですが、これから速度がもう一度上がるのかもしれません。
今回の高速風は、東西に長く広がったコロナホールからやってきています。
途中、速度の増減が何度か見られる可能性があります。
そういった点も含めて、今後の太陽風の変化に注目してください。

SOHO EIT284の写真では、コロナホールの最期の部分が、
太陽の西寄りに移動しています。
この部分の影響が明日にはやってくるでしょう。
(現在の太陽風の変化の兆しは、こことつながっているのかもしれません)

27日周期の図で、8月10日に見えている変化の回帰です。
600km/秒程度まで、再び速度が上がることになるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、目立った増加は止まっています。
そして、2つの衛星とも警戒レベルで推移しています。
衛星の運用などでは、注意が必要です。

通常の状態では、放射線帯の高エネルギー電子の減衰はとてもゆっくりです。
ですが、今回は、この後に太陽風の乱れがまたやってくると思います。
その場合、高エネルギー電子は一度大きく数を減らすことになるでしょう。
そして、その後再び増加に転じます。

太陽のフレア活動は穏やかです。
970黒点群は小さいままです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。