宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 2/ 2 10:40 高速太陽風は後半を迎えています(550km/秒)。
2007/ 2/ 3 11:13 太陽風の速度は下がり(440km/秒)、地球は高速風帯を抜け出します。磁気圏は穏やかです。
2007/ 2/ 4 11:26 太陽風は低速風になりつつあります(380km/秒)。オーロラ活動はとても穏やかです。
2007/ 2/ 5 10:47 太陽風の速度は遅く(350km/秒)、オーロラも穏やかです。太陽も静穏です。
2007/ 2/ 6 11:27 太陽風の磁場強度が回復しています。長時間の南向きの影響で、磁気圏がやや活動的になりました。
最新のニュース

2007/ 2/ 7 10:15 更新
太陽風磁場がやや強まっています。小規模の高速風が来るかもしれません。

担当 篠原

太陽風が、前周期とよく似た変化を続けています。
昨日のニュース以降、磁場強度は7〜8nTに上がり、
やや強まった状態というのがはっきりと見えるようになりました。
一方、速度もゆっくりと上がり始め、350km/秒から400km/秒へと変化しています。

27日周期の図を参照してください。
太陽風の速度(緑線)、磁場強度(青線)に注目してください。
今周期、2月5-6日の変化と、前周期、1月9-10日の変化が、とてもよく似ています。
この様子だと、今日、これから速度がもう一段上昇して、
500km/秒を超えるくらいに上がる可能性があります。
高速状態は1日程度続くと見込まれます。
この太陽風の変動は、規模としては小さなものです。
しかし、きれいに回帰しているので興味が持たれます。

AE指数を見ると、3カ所ほどに小規模の変化が見えています。
まだ、観測点の数が少ないので、本当はもう少し活動的だった可能性はあります。
特に、ACEの図の前半では、太陽風磁場が-5nTの南向きになっていたので、
ある程度磁気圏への影響があったはずです(低速なので大きな影響ではありませんが)。

現在は、磁場強度がやや強まっていて、速度も通常レベルに戻っていますので、
中規模のオーロラ活動が発生しやすい状態になっています。
今後、速度が上がって行くと、より活動が起こりやすくなります。


もう少し先のことを検討します。
27日周期によると、2月11日から次の高速風がやってきそうです。
その発生源となるコロナホールが、太陽の東側にやってきているのですが、
前周期と比較すると、近くに明るい領域が発生していて(黒点にはなっていない様です)、
コロナホールの規模が狭められているように見えるのです。
SOHO EIT284の、最新の写真(左)と、27日前の写真(右)を比べてください。
右の写真では、太陽面の南東(左下)に縦に長く暗い影(コロナホール)が見えるのに、
左の昨夜の写真では、その影は弱まっています。

もう2日ほどすると、コロナホールは太陽の中心に達し、
よりはっきりと状況が見えるようになるでしょう。
太陽面にどのような変化が発生したのか、注目されます。


940黒点群は、西側に没しようとしています。
太陽のフレア活動は穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/ 6 13:06 UT

1/10 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。