宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/11/ 3 11:33 921, 922黒点群が発達しています。太陽風磁場が安定して南を向き、磁気圏をやや活動的にしました。
2006/11/ 4 08:37 太陽風はやや低速の状態です(350km/秒)。921黒点群が目立っています。フレア活動は穏やかです。
2006/11/ 5 11:08 太陽風の速度がやや上がる、小さな乱れが来ました。
2006/11/ 6 16:42 921黒点群で、小規模フレアが2回発生しています。
2006/11/ 7 10:22 C8.8の小規模フレアが起こりました。東の端から活動的な黒点群が上がってきそうです。
最新のニュース

2006/11/ 8 10:42 更新
太陽の東端で活発なフレア活動が続いています。明日以降、回帰性の高速太陽風がやってきます。

担当 篠原

太陽の東端(左端)の向こう側にある活動領域が、活発にフレアを起こし続けています。
昨日も、7日9時半(世界時7日0時半)にC1.2、7日21時半(世界時7日12時半)にC3.0、
7日22時半(世界時7日13時半)にC6.5と、3回の小規模フレアが発生しました。
最後のC6.5のフレアでは、CME(太陽ガスの放出現象)も起こっています。
(太陽の東向きに飛び出していますので、地球への影響はありません)

SOHO EIT284の写真でも、太陽の東端に大きく、明るい光の筋が吹き上がっているのが見えます。
間もなくここにある黒点群が、太陽のこちら側に回り込んで来ると思われます。
今までの小規模フレアは、太陽の地平線の向こう側で起こった爆発の、
端っこの光を見ていた様なものです。
こちら側にくれば、もっと規模の大きな爆発だったはずです。
今後は、Mクラスの中規模フレアが起こるのではないかと予想されています。
また、CMEもこちら側にくれば地球へ影響が及ぶようになります。
今後の太陽活動には注意が必要です。

太陽風は低速でたいへん穏やかです。
速度は、320km/秒から300km/秒へ、最低レベルに下がっています。
磁場強度は3nTくらいでやや弱め。
南北成分は小さく北寄りに推移しています。
このため、磁気圏はとても穏やかで、AE指数、シベリア磁場ともに全く変化がありません。

今日いっぱいはこの穏やかな状態が続き、
明日以降、高速太陽風がやって来ると予想されます。
高速風は、初めに磁場強度の強まりをもたらします。
27日周期の図の、10月12-13日あたりを参考にしてください。
速度(緑色線)が高まっているのが高速風帯ですが、
それにやや先立って、磁場強度(Bt,青線)が10nTくらいに強まっているのが分かります。

前回は最高速度が600km/秒で、高速風は3日ほど続きました。
初めの2日間を中心にして、活発なオーロラ活動が見られました。
高速風の原因となるコロナホールが、SOHO EIT284の太陽写真に見えています。
中心から南西(右下)にある黒い部分です。

高速風の通過後は、放射線帯の高エネルギー電子も増大すると予想されますので、
衛星の運用では注意が必要になります。
11日あたりから高いレベルに上がりそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。