宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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太陽風 1日 (ACE)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 7/24 16:14 太陽風速度がやや上昇しました。(360km/秒)。磁気圏は静穏です。
2006/ 7/25 18:37 太陽風の速度は遅いままで安定しています。太陽の東端で、小規模フレアが発生しました。
2006/ 7/26 12:29 太陽風速度は低速を維持しています。弱いオーロラ嵐が発生しています。
2006/ 7/27 16:55 太陽風速度が減少に転じました。
2006/ 7/28 17:52 高速太陽風が到達し、弱い磁気嵐が発生しています。
最新のニュース

2006/ 7/29 22:22 更新
高速風は速度を下げ(500km/秒)、磁気嵐などは終息に向かっています。

担当 篠原

ヤップ島から最後の書き込みです。
この1週間、観測データや日付からも隔絶された様な状態でした。
宇宙天気の流れが見えなくなっていますので、今日の分析は読みづらいかもしれません。

太陽風の変化は前周期とずいぶん様相が変わって、昨日、28日に速度700km/秒に達する高速風が来ました。
このため、磁気圏では磁気嵐が発生し、京都大学のDst指数では-100nTを越える変化を観測しています。
同様の変化は沖縄の磁場グラフでも見ることができます。

高速風は、700km/秒に達した後どんどん速度を下げ、1日ほどで500km/秒になりました。
依然高速ですが、磁場強度が4nTとすっかり弱まっているので、
地球への影響は小さくなっています。
オーロラ活動を示すAE指数は、小規模の変動が所々ある程度で、全体的に穏やかになっています。
また、磁気嵐も、基本的に終息に向かっています。

今回の高速風はこれで一段落着きそうです。
しかし、次の高速風がすぐそこに迫っています。
SOHO衛星のEIT284の太陽写真を見てください。
中心に大きく黒いコロナホールが見えています。
右端は既に中心を過ぎている事から、これから3日かからずに次の高速風がやってきそうです。
27日周期の図では、明後日、31日に磁場強度の強まりが始まり、
日本時間の8月1日くらいから(27日の図では、31日の後半から)、速度の上昇が始まりそうです。
前回は600km/秒を越える高速風が、2日ほど続きました。

太陽では、901黒点群が小さな姿を見せているだけで、
X線のグラフにはほとんど変化がなく、穏やかな状態が続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。