宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 6/15 10:22 コロナホールによる高速風が回帰して来ました。速度が上昇しています(550km/秒)。
2006/ 6/16 10:57 高速の太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラ活動が活発になっています。
2006/ 6/17 12:37 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏では小規模の活動が見られています。
2006/ 6/18 09:33 太陽風は高速の状態が続いています(580km/秒)。これから次第に低下に向かうでしょう。
2006/ 6/19 11:20 太陽風の速度がやや下がっています(500km/秒)。地球は高速風領域を抜け出し始めています。
最新のニュース

2006/ 6/20 10:42 更新
太陽風の速度が下がりました(400km/秒)。磁気圏も静穏です。

担当 篠原

地球は高速の太陽風領域を抜け出しました。
太陽風の速度は、500km/秒から通常レベルの400km/秒へ一日で下がっています。
太陽風磁場は強度4nTでこちらも通常の強さです。
南北成分はほとんど0nTのところにあります。
速度が下がったこともあり、磁気圏のオーロラ活動はとても穏やかになっています。
AE指数のグラフには全く変化が観測されていません。

ACEの図では、最新の部分で、磁場強度がやや上昇し、磁場が急に南を向く変化が見られています。
小規模の乱れに限定されると思いますが、これから何かの変化が起こるのでしょうか。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、全体的にぼんやりと明るいだけで、
コロナホールの暗い影は見えていません。
これからしばらくの間、穏やかな太陽風が続きそうです。
27日周期の図を見ると、前周期の次の擾乱は、5月30, 31日くらいから始まる高速風です。
これは今周期にあてはめると、6月26, 27日くらいになります。
それまでは低速風状態で推移するのではないでしょうか。

放射線帯の高エネルギー電子は、昨日よりほとんど変化していません。
今回はこれ以上の増加はなさそうに思います。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
太陽の中心に896黒点群が見えていますが、小規模で、活動もほとんど見られません。
太陽も穏やかなまま推移しそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。