宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CARISMA)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/24 10:43 太陽風は速度が静穏レベルにもどっています(400km/秒)。磁気圏も静穏です。
2006/ 5/25 10:48 太陽風の速度は遅く(370km/秒)、磁気圏は静穏です。GOES衛星の日食写真を掲載しています。
2006/ 5/26 13:06 太陽風は比較的低速で推移しています(380km/秒)。太陽で、小規模のCMEが起こった様です。
2006/ 5/27 13:23 弱いhalo CMEが発生しています。明後日頃に影響が見られそうです。現在はすべて静穏です。
2006/ 5/28 09:33 太陽風は300km/秒ととても低速です。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2006/ 5/29 10:33 更新
太陽風に小規模の乱れが発生しました。磁気圏では、小さな擾乱が発生しています。

担当 篠原

28日14時(世界時28日5時)頃、速度が300km/秒から360km/秒に上昇するという
小規模の乱れが太陽風に発生しました。
上昇したと言っても、通常レベルをやや下回る程度で、たいした擾乱ではありません。

26日に発生したCMEを今回の擾乱を対応させると、2日半で来たことになります。
しかし、速度の上昇は400km/秒にも満たない程度でしたので、
この擾乱は別の要因によるのではないかと思います。

太陽風の磁場は5nTでほぼ安定しています。
比較的南寄りの傾向が続いています。
速度上昇の後には、-5nTが5時間くらい続くなど、
磁気圏へ影響が及びやすい状態が続いています。
しかし、速度が遅いためでしょう、AE指数は300nTの小規模の変動が発生している程度です。

SOHO衛星の観測が休止になっていますので、GOESのX線写真を強調処理して、
コロナホールの分布を見ることにします。
これによると、太陽の北西(右上)に、小規模のコロナホールが見えています。
この影響がこれから見られるかもしれません。
ただし、緯度が高めなので、変化はほとんど発生しないかもしれません。
東西(左右)に長く延びて見えますので、影響があればしばらく続くことになりそうです。

これに、26日のCMEの影響が重なってみられるかもしれません。
CME発生から時間が経っていますので、到来したとしても速度の上昇は小幅に留まるでしょう。
むしろ、磁場強度が強まって長時間南向きが続くなどの、磁場の乱れの方が注目されます。

また、X線の写真では、太陽の中心にもコロナホールの暗い影が見えています。
現在、ほぼ正面を向いていますので、3日後(6月1日)頃に影響がやって来そうです。
27日周期の図によると、このコロナホールは、前周期も5月6日に高速風をもたらしています。
最高で650km/秒くらいまで上がっています。
前回も活発なオーロラ活動を起こしています。

太陽では、小規模ですが多数の黒点群が散在して、ややにぎやかになっています。
885から889までの番号が付き、もうひとつ番号の無い黒点群が見えています(890黒点群)。
フレア活動は見られず、穏やかな状態が続くでしょう。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。29日09:53 (世界時29日00:53)。
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。