宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 4/23 09:05 高速風と南向き磁場の影響で、磁気圏活動が活発になりました。高速太陽風は続いています。
2006/ 4/24 12:49 太陽風は速度をゆっくりと下げています(480km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
2006/ 4/25 11:17 太陽風は速度が通常レベルに下がりました。875黒点群が大きな姿を見せています。
2006/ 4/26 10:28 875黒点群の小規模フレアにより、CMEが発生しています。地球への影響はありません。
2006/ 4/27 10:57 875黒点群が中規模フレアを起こしました。活動が活発化しています。
最新のニュース

2006/ 4/28 10:22 更新
875黒点群がM7.9の中規模フレアを起こしました。CME、プロトンイベントなどは起きていない様です。

担当 篠原

今日に日付が変わった頃、875黒点群が大きめの中規模フレアを起こしました。
発生は28日0時半(世界時27日15時半)、規模はM7.9です。
GOES衛星のX線の動画を掲載します。
X線のグラフは細くとんがった変化をしており、短時間型のフレアでした。
SOHOの観測などを見ると、CME(太陽ガスの放出現象)は発生していない様です。
また、太陽放射線(高速のプロトン放射)も発生していない様で、グラフに変化は見られません。

875黒点群は規模を保っていて、中規模フレアを起こす可能性を持っています。
876黒点群も含めて、引き続き注意する必要があります。

太陽風は、昨日から今日にかけて穏やかな状態が続いていました。
速度は320km/秒前後とかなり遅く、太陽風磁場は南を向いたりしていたのですが、
速度が遅いためでしょう、磁気圏活動は小さなものしか見られませんでした。
AE指数は、200nT程度の小さな変化がところどころで見えている程度で、
基本的にとても静穏でした。

ただし、太陽風データの最新の部分で、変化が観測されています。
磁場強度が8nTに一気に強まり、速度も380km/秒に上がっています。
上がったと言っても、通常レベルの速度ですので、今の時点では大きな変化とは言えません。
ここまでの観測では、乱れの規模や性質などはまだ分かりません。
この後どのように変化して行くのか、しばらく注目する必要があります。

ただ、大きな擾乱を起こしそうな現象は観測されていませんので、
乱れてもそれほど大きなものにはならないでしょう。



GOES衛星が観測したM7.9の中規模太陽フレア。28日0時半(世界時27日15時半)に発生。
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。