宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/ 4 13:05 太陽風磁場の変動によって、小規模のオーロラ活動が発生しています。太陽はとても穏やかです。
2006/ 2/ 5 12:13 太陽風磁場の強度が下がり、磁気圏は一段と穏やかになっています。太陽では、無黒点が続いています。
2006/ 2/ 6 12:27 太陽風の磁場が強まり(10nT)、南向きも強まっています。磁気圏活動がある程度活発化しそうです。
2006/ 2/ 7 12:43 -10nTの強い南向き太陽風磁場が9時間にわたって継続し、磁気圏活動を活発にしました。
2006/ 2/ 8 12:11 太陽風速度は遅く(320km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽は無黒点のままです。
最新のニュース

2006/ 2/ 9 12:13 更新
太陽、太陽風、磁気圏まで、宇宙天気はとても穏やかです。

担当 篠原

太陽のフレア活動、地球周辺の太陽風、地球の磁気圏と静かな状態が続いています。

太陽では、写真には写っていませんが、ほぼ中心にとても小さく852黒点群が発生した様です。
X線のグラフに針のように細長いまたたきが数本見えていますが、
このとても小さなフレア(周りが穏やかなのでものすごく目立っています)のいくつかは、
852黒点群で発生しています。
黒点群の規模はまだとても小さいので、太陽は穏やかな状態が続くでしょう。

一方、地球に到達している太陽風も、とても穏やかです。
速度は300km/秒程度まで下がっています。
磁場強度も弱く、3nT前後です。
シベリア磁場を見ても、AE指数を見てもオーロラの活動はほとんど起こっていませんでした。
ACEの図で、水色の線が上の端から下の端へ跳んでいます。
これは、太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、セクター境界を越えたためと思われます。
太陽風の磁場は「地球から太陽向き」から「太陽から地球向き」に切り替わりました。
27日周期の図を見ると、1日早まっていますが、前周期でも同じ頃にセクターの切り替わりが発生しています。
(初め上に上がって、2日経って下に下がっています)
SOHO EIT284のコロナホールの位置と、このセクター境界の変化を考慮すると、
太陽風速度の上昇もいくらか早まって、明日には見え始めるかもしれません。

そのSOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールがやや西に行き過ぎた所に見えています。
ここから吹き出した高速の太陽風が現在地球に向かっていると思われます。
今日の初めの一行で、「地球周辺の太陽風が静か」という書き方をしましたが、
それは、このコロナホールから飛び出した高速風は既に太陽から地球へ向かっているからです。
コロナホールは小規模ですので、太陽風の乱れは大きなものにはならないと予想されます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。