宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/14 15:35 フィラメント消失でCMEが観測されています。地球への影響はなさそうです。磁気圏は静穏です。
2006/ 1/15 15:45 太陽は350km/秒へ小幅の速度上昇をしています。コロナホールの影響はまだはっきりしません。
2006/ 1/16 11:50 コロナホールの影響が始まりました。太陽風は430km/秒へ速度が上昇しています。引き続き上がりそうです。
2006/ 1/17 14:03 450km/秒のやや高速の太陽風が続いています。高速風帯は小規模になってしまったようです。
2006/ 1/18 12:32 太陽風は430-450km/秒で安定しています。磁気圏は概ね穏やかです。
最新のニュース

2006/ 1/19 14:30 更新
太陽風速度が再び上昇して、550km/秒に達しました。現在は450km/秒に下がっています。

担当 篠原

予想を覆して、昨日のニュース以降に太陽風速度が再び上昇しました。
ゆっくりと上昇して、19日0時(世界時18日15時)頃に550km/秒くらいまで上がりました。
6時間ほどその状態が続き、その後はゆっくりと低下に転じています。
現在は450km/秒くらいに戻っています。
この影響で、オーロラ活動が強まって、シベリアでは600nTの変動が観測されています。
また、アラスカのライブカメラでも、ずいぶんきれいなオーロラが撮影されていました。
速度は既に下がり始めていますので、今回の太陽風の乱れもこれで一段落となりそうです。

久しぶりに、放射線帯の高エネルギー電子の様子を見てみましょう。
GOESデータの赤線と青線を見てください。
現在は、10の2乗の付近にあり、十分低いレベルです。
人工衛星などへの影響を考慮する警戒レベルとしては、
10の4乗のラインがひとつの目安となっています。
高速の太陽風が続くと、高エネルギー電子の量が増加する傾向があります。
今回はたいした高速風ではありませんでしたが、今後の電子密度はどうなるでしょうか。

太陽のフレア活動は穏やかです。
太陽の南東(左下)に新しい黒点群が見えています。小規模の黒点群です。
X線のグラフに小さな山が見えていますが、これは847黒点群で見られたものです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。